子どもが大切にされる平和な社会へ

一見くだらないこと・・

月に1度、週末に3人の孫を預かっている。

上から6歳、4歳、2歳。

週末に旦那が留守にすることが多く、一人でこのやんちゃ盛りモンスターの面倒を見ることになる。

助産師の娘が勤める大学病院では人手不足のため、子育て真っ最中の職員であっても休日に容赦なく駆り出すのだ。

せめて、一番下の子が小学校に上がるまでは近隣のクリニックでパートで看護師をしたらどうか、と勧めてはみるものの、娘には将来の展望があるようだ。それはそれで応援したいので出来る限り支えるつもり。だけど気持ちとは裏腹に、正直、年々歳を感じることは否めない。

さて、3人と遊ぶためにと、仕事をなるべく前倒しで行うが、やはり突発的な問い合わせは尽きない。こちらも容赦ない。

止むを得ずPCに向かう。

するとすかさず、

 ばあば遊ぼうよ

  ばあば、何してんの?

   ばあば、公園行きたい・・・

そんな叫びが飛び交う。

ちょっとだけ仕事させて~

と叫び返しているうち、彼らも諦めたように、どこからか折り紙やチラシやら仕事用にとってある裏紙やら厚紙を出し、ハサミで切ったりセロテープで貼ったりして、アートとも呼び難い作品?orはたまたゴミなのか・・判別できないものが足の踏み場もないくらいに散乱していく。

「一見くだらないことや意味のないことに没頭しているように見えるが

そんな時こそ、主体性や能動性を育んでいる」

という児童心理学者の話を読んだことがある。

「身の回りのものに自ら価値を見出し、夢中になって遊ぶ経験を通して、主体性や能動性を養っていく。論理的な思考が未熟で、直感やひらめきで行動する7~8歳頃までの時期が特に大切だ」

という。

一番上の子はまさにリミットに差し掛かる歳頃。今だ!

というわけで、一見ゴミのような作品も「彼らなりに価値を見出している」と自分自身に言い聞かせ、

わあ、この部分が面白いね、とか、

作るって楽しいよね、とか、言いながら冷や汗。

しかし、そこはおばあちゃん。

怪獣たちが帰った後の「残骸」が愛おしくて捨てることなどできない。

忙しくしててごめんね、とつぶやきながら、

一つ一つ”鑑賞”しては、宝箱へ。

そろそろ新しい宝箱を調達しなくては・・。

今週末もやってくる!

リュックにおやつをたくさん詰めて。