自分や家族が在宅勤務になった人への
アンケート結果に
やっぱり、と
悲しい哉、納得してしまった。
明らかに女性の家事や育児の負担が増大している。
家族社会学専門 京都大学大学院文学研究科 落合恵美子教授が行なった調査
「在宅勤務になって困ったこと」というテーマのアンケート結果を抜粋しながらまとめてみる。
→東京新聞4/25夕刊
🌀子どもが休校中の女性の回答
✔︎家事・育児に関して
・3食作らなければならない
・子どもの勉強を見ながら仕事
→4割以上がこのように回答し負担やストレスを感じている
✔︎在宅勤務に関して
・夫は自分の部屋で仕事集中できている
・自分は子どもが寝た後の夜間にしか仕事ができない
→女性が負担を強いられている実態を吐露
✔︎家族関係に関して
・喧嘩が増えた
・家族全員が同じ空間にいるストレス
→3割がこのように回答し、家族とはいえ、家庭以外でそれぞれの居場所があることでバランスが取れることを示唆
🌀男性の回答
✔︎家事・育児に関して
・在宅勤務前に比べて負担は変わらない
→大多数がこのように回答している。妻の負担増加への理解や寄り添う思いの欠落を意味する?
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この歴然とした違いは
日頃の家事・育児の分担や立ち位置にまだまだ偏りがあることを
浮き彫りにしているように感じる。
さらに政府が簡単に休校を決めてしまったことで
これほどの負担を家族(特に女性)が強いられることになったのは
”在宅勤務になった家族が世話をすればいい”
という考え方が根底にあるように思えてならない。
ここで、
政府の憲法24条改憲案がつい頭に浮かぶ。
現行の「家族と婚姻に関することを定めた憲法24条」の第1項
「婚姻は相互の協力により、維持されなければならない」
の部分を
「家族は、互いに助け合わなければならない」
に変更しようと。
家族が互いに助け合うのは当然のこと。
しかし憲法で敢えて縛ることで
育児や介護など
家族の団結により克服しましょうと呼びかけ
社会保障に対する比重を減らしていこうというのが政府の思惑(家族のあり方という価値観にも関係がありそうだが。。。)。
今回の休校措置はまさにそれを具現化した形だ。
家族の自助努力、自己責任強要・・・。
今回の休校措置がピタリとはまる
そんな風に感じるのは私だけだろうか。
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さらに言いたい。
今回の調査結果から
24条改憲が進めば
家族が互いに助けあう=女性が多くを負担
という構図が見える。
いっぽう政府は、
女性差別をなくそう、女性活躍社会を!
と叫ぶ。乖離したこのスローガンに
ビジョンも一貫性も見えてこない。