「あしなが育英会」は
病気や災害、自死などで親を亡くした子どもたちや、
障害などで親が働けない家庭の子どもたちを
奨学金、教育支援、心のケアで支える民間非営利団体です。
昨夜、ニュース番組でこの会の窮状が伝えられていました。
幼少時に父親を亡くしたある大学生。
アルバイト収入と育英会からの支援を受けながら
学業に励んでいますが
コロナ禍で母親の仕事が減り
自分のアルバイトのシフトも半減し
家族が頑張っているのに自分だけ勉強していていいのか
と母親のため息を見るごとに思う、
と話していました。
コロナが憎い!
みんな困っている!
特に有事の際、真っ先に犠牲になるのはいつも子ども、そして女性。
子育て中の母親の悲痛な叫びは多くの現場から聞こえてきます。
母子家庭の貧困問題はますます拍車がかかるし
難病や障がいを持つ子どもに降りかかる医療の逼迫も。
昨年の急な一斉休校でもろに影響を受けたのも子どもと母親でした。
さて、このあしなが育英会の代表が
番組のインタビューで語ったところによると
全国規模で大掛かりに行われる街頭募金で
1回に数億円の収入があるといい
さらに1回に10倍もの効果があるといいます。
1年に数回行っていて
これまで支援した遺児学生の数は11万人(あしなが育英会HPより)
といいますが、一人にかかる学費を思うと
まだまだ十分ではないのです。
そんなところに襲い掛かったウイルスの蔓延。
街頭募金は中止され大きな支援金獲得の道が閉ざされました。
コロナが憎い❗️
みんなが困っている❗️
そんな中
これから希望を持って歩んでいくべき若者のために
少しでも募金しませんか。
→あしなが育英会募金「寄付する」
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ところで
憲法第14条には、
すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分
又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない
とあるし、
第25条には、
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する
とあります。
さらに
第26条には、
すべて国民は、法律の定めるところにより、ひとしく教育を受ける権利を有する
とも。
子どもの権利条約を見れば
子どもには、教育の機会が平等に与えられ、学ぶ権利が保障されている
としっかりと謳われているのです。
国民は
「生存権」「教育を受ける権利」「勤労の権利」「労働基本権」
という社会権を
国家によるほどこしではなく
当然のこととして主張できる正当な権利を持っていて
国は、
すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び
公衆衛生の向上及び増進に努めなければならならない(憲法25条)はずです。
憲法・・・守られているでしょうか。
あしなが育英会を例に
人権を守り窮状にある人を支えようという民間団体は数多くあります。
しかし、市井の人の善意に甘んじることなく
全ての人が人間らしく生活し
幸せを追求できるように財政を回していくのが
ほんらいの国の仕事ではないでしょうか。
コロナ禍にあって親の収入が減った
アルバイトを解雇された
それゆえ学費が払えず
学びたい人が学べない現状、
「休学、退学を考えています」
という若者をメディアで見るたび
胸が痛みます。
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