子どもが大切にされる平和な社会へ

〜一隅を照らす〜

「ペシャワール会」の現地代表で、

医師の中村哲さんが座右の銘としていた

照一隅

という言葉について先日綴りました。

一隅とは自分の置かれた場所

そして

この「照一隅」とは

自分が置かれた場所で一つのことに最善を尽くすことが大切である。

また

大きなことではなく目の前の人を助けることがまずは大事。

そんな意味として使われます。

つまり

「一つひとつ自分にできる、目の前の具体的なことをしていくことが

物事を実現する一歩だ」

とまとめられるかと思います。

丁寧に生きる、

ということがいかに大切かを説いていると思います。

比叡山を開いた伝教大師・最澄の遺した

照一隅」という言葉が、

「世界を救うのではない、目の前の人の命に寄り添いたいのだ」

といった内容の(一語一句正確かどうかは定かではありません)

マザー・テレサの言葉と重なります。

また、新約聖書に出てくる

「見失った1匹の羊のたとえ話」

にも思いが及びました。

100匹の羊のうち1匹が迷子になったら

残りの99匹を置いて

1匹を探しに行くという話を用いて

今、困りごとのある立場の人を大切にし手助けできたら

その喜びを周りの人とも分かち合うことができるとたとえています。

まさに

一隅を照らす

です。

コロナ禍。

入院している子どもたちをふと思います。

自分の居場所であった入院前の学校の

クラスの一人として、

大切にされているかな、と。

一旦院内学級に転校を余儀なくされますが

心はクラスに置いたまま

退院までなんとか頑張ろうとする子どもたちです。

思い出してみれば

引き継ぎのために新旧担任同士が

1回だけ電話で話をしただけで

一度もお見舞いに来ない元担任は

少なくなかったなと。

まして

現在、感染予防のために病棟へ入れるのは親だけ

になっている病院がほとんどですから

面会に行きたくてもいけない状況でしょう。

コロナ対応のために割ける時間がなかなかないのが実情かもしれません。

しかし、

40人のうちの一人

入院してそこにはいない一人にどうか

心を寄せて

面会できないのであれば

クラス全員から手紙を定期的に送るなどしてほしい。

一隅を照らすことが

他の子どもたちにも必ず良い影響となるに違いないと信じて。

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