2012年12月に法人設立してから9年目にして
事務所を自宅の片隅から独立させる運びとなりました。
昨年早々に世界を襲った
新型コロナウイルスが未だその猛威を振り続けるなか
病院、施設訪問活動がほぼストップ。
しかし
そんな中、わざわざ事務所を開設する意味は?
SHJが取り組む課題を
より持続可能にしていくための
思い切ったショック療法と言ってもいいかもしれません。
日常が変わった中で
病院、施設でのアート活動を
リモート会議でアイデアを出し合いながら
オンラインを最大限活用したものへとシフトを
きりはじめたことは進歩だと思っています。
しかし
逆説的かもしれませんが、
スタッフのやりとりを全てオンラインで対応という流れの中
リアルな関わりがどんどん薄れてしまう焦りを感じているのも確か。
みんなの場所という拠点が
リアルにあることで
拠り所を作ることができると考えたのです。
今はなかなか集まる、ということはできなくても、です。
感染を予防するために
少人数での三密を避けたやりとりはできます。
遠方のスタッフやアーティストとも
互いに自宅からではなく
SHJ事務所と自宅
または職場とのオンラインとなれば
しっかりと
根をはることができる、とも考えました。
そもそも代表の自宅リビンルグルームの隅っこで
ちまちまと事務作業を行なっていた中
全国規模の活動としては
途轍もない脆弱さを感じていました。
独立した事務所がないことは
根無し草のようなイメージでもありました。
さらに、設立代表として来年で節目の10年を迎えるにあたり
そろそろ後を任せる人を見つけ
団体事務所に気兼ねなく通ってもらえるように
しなければなりません。
もちろん、今後ボランティアやアルバイトの方にとって
仕事がしやすい環境を作るという意味もあります。
ここ、事務所を
「SHJアート&学びサポートセンター」と名付け
アーティストたちの拠点として
活動の打ち合わせやリハーサル
時にはミニイベントもできる空間にします。
そして
在宅訪問学習支援参加者にとって
体調の良い時に
通って学習できる学習室&
付き添いのお母さんがくつろげる場所
としてのスペース、
さらに
みんなのバリアフリー教材の展示コーナーを設けます。
オリジナルの教材を囲んで
教員、言語聴覚士や作業療法士などの
特別支援教育の関係者やご家族が
知見や情報を交換する場となることを目指します。
まぜこぜに集まれる場所、というイメージです。
色々な機能があって広そうに思えますが
実はとても小さなスペースです。
”身の丈”ということを忘れず
みんなにとって
狭いながらも楽しい我が家
と思えるような
居心地の良さを大切に
作り上げていきます。
さて、場所を借りるためには
敷金等初期費用を始めリフォーム代や家具等の調達
月々の運営費がかかります。
それもこれもSHJを応援してくださる方たちの支援がもとでです。
さらに数年前にチャリティランでいただいた寄付金も
有効に使うことができました。
今後の運営のために
より多くの方からの応援をいただけるよう
SHJの頑張りを見ていただくために
感謝を込めて一同励んでいきます。
3月15日月曜日から水曜、日曜を定休としながら
運営していきます。
たくさんの方に(蜜を避けながら)
遊びに来ていただけたら
これほど嬉しいことはありません。
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