子どもの可能性
「夢中になれる小児病棟」販売開始から10日あまりが経ちましたが
10個の素晴らしいレビューをいただいています。
どれも星５つつけてくださっていて
内容を深く深く読み取ってくださっていることに感動し、
そして感謝の気持ちでいっぱいです。
Amazon「夢中になれる小児病棟〜子どもとアーティストが出会ったら〜」
その中の一つから印象に残った部分を抜粋させていただきます。
一貫して書かれているのは子どもたちの「可能性」ということ。難病でも闘病中でも障がいがあっても、もちろん健康な子どもでも、彼らは好奇心と可能性に満ち溢れていて、それに蓋をする権利は誰にもないんだ、という当たり前のことを思い出させてくれます。
このレビュー全文を読む→子どもたちの可能性に思いをよせて
そうなんです。
どんなことがあっても、社会がどんなに変わっても
変わらないのは子どもは毎日成長するということ。
つまり子どもは可能性に満ちている、ということです。
自分の可能性に気づき自分の世界を広げ
主体的に活動できるような情操活動がどんな状況にあっても必要で、
大人は可能な限り、その機会を保障しなければならない、
と本書を通して伝えたいのです。
感染管理と夢中になれる時間を天秤にかけると・・
しかし現場の医療者は言います。
感染管理と子どもへの活動の提供を天秤にかけた時、
本来は同時に達成しないといけないですが、
今、病院側もいっぱいいっぱい。
どちらも等しく取ることはできず、
今はまだ感染管理に重きを置かざるを得ないのが現状だ、と。
命の現場ではそれはもっとものことで、だからこそ、
私たちは病棟に行くことをやめているし、
受け入れてくれる病院に対してできることを細々と行なっている状況です。
オンラインを使って活動を提供することも始まり、
最近立ち上がったSHJ子どもとアート研究会でも
ライブでの双方のやりとりが定着できるよう盛んに議論がなされているところです。
「夢中になれる時間」のないデメリット
いっぽう、先出の医師はこうも言います。
ただ、このような子どもに「夢中になれる時間」がないことのデメリットが
浮き彫りになる日が来るのはそう遠くないと思っています。
子どもの健全な発達のためにはどうしたって遊びは必要で、
病院で子どもの心が病気になった、なんてことはあってはならないわけですから、と。
心が病気にならないために
「病気を治すための環境」に長く置かれることで
心を病んでしまう・・・
ということは十分にあり得ることだと思います。
コロナ禍関係なく。
入院生活が長くなれば将来への不安も募り、希望が薄れ、
闘病への意欲も減ってしまうのではないでしょうか。
それを阻止するためにあるのがアート。
病院にアートがあり、それが主体的に取り組めて没頭できるものであればあるほど、
病院はトータルな生の場となる、と思っています。
さらに医師は言います。
子どもの健全な発達のためには遊びや情操活動が必要だということに
医療スタッフも感じているので、
小児医療者サイドから病院側に活動再開の声を上げることも必要と考えています、と。
とても励みになるメッセージです。
「子どもの可能性に蓋をしてはならない」
それは全ての子どもにとって
病院においても学校においても、そして家庭においてだって同じです。
アートで人は元気になれる
アートが好き、アートで人は元気になれると共感してくださる方、
「SHJ子どもとアート研究会」で一緒に子どもたちを応援しませんか。
＊まずは代表著書「夢中になれる小児病棟」を読んでみる
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