なぜアートが、医療の場に必要なのかー「いのちの全体性」について考える
7/17に予定している
軽井沢病院副院長 稲葉俊郎さんと
日本大学板橋病院小児科 平井麻衣子さん
との英治出版主催 鼎談のタイトルです。
「いのちの全体性」を考えた時
アートが医療の場に必要だということが私の持論なわけですが、
では
「全体性」とはなんでしょうか。
全体性とは
「全体性」というのは、偏りなくバランスのとれた本来あるべき姿、
と私は捉えています。
以前、人は社会的な立場と自分自身という立場を行き来しながら生活していて
そのバランスが極端に社会的立場に偏ってしまうのが入院して治療を受ける患者だ、
と綴ったことがあります。
患者として振る舞うことを求められ、ありのままの自分でいる時間が奪われた、アンバランスな状態です。
院内学級に勤務中に、アートの力に気づき、その後
「アートを入院中の子どもたちに届ける活動」を開始し
定着させてきましたが、その結果、
患者ではない一人の人間として自分を生きる時間が
アートを通して生まれました。
ある小児病棟で、痛みや寂しさのために
布団をかぶり籠っていた子が
楽しげな様子に誘われ活動に自ら参加し、最後まで満喫し大満足で病室に戻っていった、
そしてその後、彼女の顔に笑顔が戻った。
あの子の変化は
まさに
一個の人間の「全体性」を取り戻していった過程なのだと感じています。
自ら取り組むアートが医療の場に存在することで
患者一人ひとりが
ありのままの自分に戻り
心自由に自分らしさを取り戻し
創造的な活動に夢中になれる
自分との対話の時間を作ります。
「いのちの全体性」と「病気ではなく、病人をみる」
人間の営みにおける「全体性」という観点で述べましたが
では
「いのちの全体性」
に戻ってみます。
ナイチンゲールの有名な言葉
「病気ではなく、病人をみる」
というのがあります。
これぞ、「いのちの全体性」を伝えているのではないでしょうか。
西洋医学が「患部を診る」のに対して
東洋医学では「心身全体の症状をみる」
のと似ています。
人間が本来持つ「生命力」や「自然治癒力」といったものも
「いのちの全体性」と切り離せないものなのかな、
と感じます。
その辺り、
稲葉俊郎先生と平井麻衣子先生に
じっくり伺ってみたいと思っています。
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