SHJのこと

オンライン訪問活動!

ご多分に漏れず・・・

今年春まではコロナ禍の収束を願い

訪問活動の再開はあと数ヶ月もすれば・・・

と期待しながら過ごした一年間でした。

想定外の長きにわたる自粛の日々。

収束はもう数年先なのではないか、

という思いが広がっているように思います。

諦めというのとはちょっと違う

 コロナ禍でできること

 コロナ禍だからできること

を探していこうという空気のなか、

各方面、活動の形態をオンラインにシフトしています。

SHJもご多分にもれず

オンライン訪問を始めました。

SHJスタジオ!

杉並区永福町にオープンした

「SHJアート&学びサポートセンター」は

こんな時はSHJスタジオに早変わり。

拠点を作ることができた喜びひとしおです。

アーティストが集まって

打ち合わせやリハーサル、小道具作り、本番まで

1箇所で行うことができるのですから。

もちろん、人数を制限して、空気清浄機を設置、

手洗い、換気、マスクの常用は忘れません。

zoomで音楽やお話、歌を届けるということ

さてオンライン訪問とひとことで言っても簡単なことではありません。

zoomは元々リモート会議システムだから

音楽などのパーフォーマンスを届け合ったりということは想定されていないのでしょう。

SHJの活動はといえば

音楽はもちろん、お話、マジック、ものづくりなど。

双方向のコミュニケーションが取れるというのは

参加型アート活動には欠かせない要素というより

SHJにとって基本のき。

互いにやりとりができる!オンラインというのは

私たちのためにあるツールだ!

とは手放しで喜べないのは、

音質や音量、カメラの角度や距離の機動性など課題が満載だから。

1番悩ましいのが音質。

いかにいい音で相手にパーフォーマンスを届けるか・・。

お話だけならいいのですが

そこへBGMを流したり

ピアノの弾き語りが入ったりすると

音源どうしがケンカをして音質が下がったり、

相手に途切れ途切れに聴こえてしまったりするのです。

これをなんとか解決に向けて模索しているところです。

必要な機材たち

そこで、スタッフが購入を決意したのが

ミキシングコンソール。

複数の音を程よくミックスするための機械です。

マイクの選び方や設置場所、そして

スピーカーのチューニングももちろん大切ですが

このミキシングの操作が欠かせないことだとわかりました。

調整がとても難しく、試行錯誤の連続です。

得意な人に任せよう

機材について全くわからない私は

スタッフの動きを見ながらキョロキョロしているだけ。

要所要所、写真に撮って覚えようとするも

あれ、この写真はどの段階でやることだったっけ??

となります。

これまで全く縁のなかった世界。

機材やたくさんのコードやらに囲まれて

おお!これぞスタジオ!というような新鮮な気持ちに浸る余裕はなく

未知の世界にどん!と背中を押されて放り込まれた、

そんな気分です。

苦手、苦手って言ってられないよね、勉強しなきゃ・・・

とは勝手に口が言ってるだけで

本心は得意な人に任せちゃおう!

というわけで、このような意識下では

機械音痴のままだろうな。

オンライン訪問第2弾!

さて、今週水曜日に行われたのは

神奈川県立こども医療センター重症心身障害児施設の子どもたちと

「 歌のゆうこお姉さんと翔太お兄さんと一緒に歌おう!」。

二人が話しかけたり人気の歌の数々を歌う中、

Loveとか、ゆうこお姉さんとか、会いたかったよ、とか

翔太お兄さん、大好き!

などメッセージ付きのカラフルにデザインんされたうちわを作って振ってくれた一体感は

リアルライブさながら。

子どもたちの大好きな歌の数々、

7月生まれのみんなに名前を呼びながら

“Happy Birthday to You”

のプレゼント、と盛りだくさんでした。

進行役は

スマイリングホスピタルジャパン公式キャラクター、スマホジちゃんと声優の平沢ゆかりさん。

SHJの活動という枠組みを明確に!

さて、参加する子どもたちにとって

何が始まるのか安心してスタートできることはとても大事です。

これまでのオンライン活動では

病棟の子どもたちなじみのアーティストが訪問しているので

「あ! 〇〇さんだ!」

と、久しぶりに会えるのが嬉しいのは確かとしても、

とつぜんアーティストが「こんにちは〜!」

と始めるよりも

SHJの活動が始まるよ、

今まで病棟を直接訪問していたけれど

今日はオンラインで訪問するよ、という合図により

このイベントは何なんだ、という枠組みをはっきりさせることになり

見通しを持つという意味でも重要と考えます。

スマホジちゃん、オンライン活動デビュー

そのために考えたのが

毎回スマホジちゃんを進行役として登場させること。

始まりの挨拶は参加の子どもたちと元気よく、

プログラム中はアーティストとの掛け合いや途中参加もあったり

おしまいは「参加してくれてありがとう!」

を伝えたり感想を聞いたりして締め括ります。

スマホジの声を担当する声優の平沢ゆかりさんは

毎回のスタジオ入りを快く引き受けてくれました。

それだけではなく

スマホジマスコットをパペットに改造したり

シャイだけど楽しいことが大好きなスマホジのキャラクターに合わせた声を

何通りも試してこれ!というのに決めたり。

本番で参加者の様子に合わせてアドリブで進行する姿は

さすがプロ!

です。

まるで子どもたちと一緒にいるみたいに楽しそうな声が聴こえたり

互いにやり取りしたり、オンライン訪問の臨場感はこれからの活動の形を作ります。

課題をクリアしながら場所も回数も増やしていきたいです。

今後、オンライン訪問の様子を

こちらのブログ、そして

地区ごとの活動報告ブログやFBページで紹介していきます。

SHJ子どもとアート研究会

実はこのオンライン訪問、

6月に立ち上がったSHJ子どもとアート研究会

病棟という環境でオンライン訪問することの課題と意義を医療者を交えて話し合ったり

実際の実施に向けた工夫を出しあったりして生まれた活動。

この研究会、コロナ禍に発足したこれからの活動の形を模索実行する会で、

アーティストや医療者含め、さまざまな立場の方が参加しています。

アイデア出しから企画実行までそれぞれの都合に合わせて参加できる

SHJ子どもとアート研究会

参加者、随時募集しています。

詳しくはこのあと↓をお読みください!

アートで人は元気になれる

アートが好き、アートで人は元気になれると共感してくださる方、

「SHJ子どもとアート研究会」で一緒に子どもたちを応援しませんか。

SHJ子どもとアート研究会について詳しく知る!

*まずは代表著書「夢中になれる小児病棟」を読んでみる

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