非常識な4本柱
と題してレビューをくださった方がいます。
「入院中はただただ治療を待ち、
受け身で過ごすしかないと
多くの患者さんは感じていると思います。
そのような“常識”を
『プロによるアート』
『定期訪問』
『参加型』
『個別活動』という
“非常識”な4本柱により
打ち破った著者と仲間の皆さんに敬意を表します」
と。
受け身で過ごしすしかないのが入院生活=常識
アーティストが定期的に参加型活動を個別に行う=非常識
言い得て妙かもしれません。
たくさんの笑顔の数というアウトカムを叶えた
その非常識さを
むしろ
よくやった!
と褒めてくださっている。
インパクトのある対比にこめたその気持ちがとても嬉しく、
推しの強さを冷やかしながらも
この方の心の温かさを感じるのは何故でしょう。
突飛で破天荒な振る舞いながら
笑顔というアウトカムを引き出した事実を認めてくださる眼差しに、
やれやれ・・
とまるで危なっかしくて見ちゃいられないけど
応援しているよ、
というメッセージを感じるのです。
病院における常識と非常識
入院中は受け身で過ごすもの=常識
病棟でアーティストが定期的に参加型活動を個別に行う=非常識
院内学級で受け身にならざるを得ない子どもたちの入院生活を目の当たりにしたこと、
そして患者も家族も楽しむことを初めから諦めるのが当然という
「病院」に対する固定観念を綴った箇所から
レビュアーは病院における常識と非常識という表現をしてくれました。
「夢中になれる小児病棟」本文中にこんなくだりがあります。抜粋します。
「病院にいながらもこんなに楽しいことがあるんですね。病棟ではモニターのアラーム音が 静寂の中響いていて、病院はそういうもの、日常空間とは違うものというのが当たり前になっていました」
あるお母さんに、こんなことを言われてはっとしました。 それまでは、入院生活とはこんなものだという諦めと、母親として自分が悪かったのではと悶々とした日々を送っていたのだといいます。
「アーティストの明るい歌声や優しい語り口、楽しい雰囲気に包まれたとき、息子の動きが 活発になって、笑顔も出てきてとても嬉しくなりました。歌ってあげることでこんなに喜ぶ なんて、気づいてあげる余裕は全くありませんでした」
病気を治すための機器や薬品や白衣の存在が、高度な技術のもと専門的な治療を集中的に 受けられる安心感に繋がることは確かです。
ただ同時に、「病棟とは機械的な音が始終鳴り響いている無機質な場所、そしてそれは何の疑問もなく当たり前であること」、そんな病院のイメージがすり込まれているのだと気付かされます。
常識に立ち向かう!
その一般常識に立ち向かうが如く、
活動を病院に持っていこうとした時に苦戦したのは
それが一般非常識であったけど
断られても断られても壁を打ち砕こうとした
非常識さに呆れつつも、
やっぱり
よくやった!
と労ってくださっている、
そんな温かさを感じるのです。
知らないどこかで知らない誰かが
自分の行いを知り、いいな!と思ってくださる
とても幸せな気持ちになります。
直接お会いして「ありがとう!」と言いたい!
非常識を常識に変えたい!
という強い思いを汲み取ってくださっていることに
心から感謝したいです。
同時に
まだまだ
病棟でアーティストが定期的に参加型活動を個別に行うことを
非常識としている現場で
非常識を常識に変えたい思いは
非常識と言われれば言われるほど
諦めるわけにはいかないと、その気持ちを強くします。
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