SHJのこと

病棟を越えて!

イキイキとしたオンライン活動

SHJでは

徐々に病院訪問が再開されつつも

感染制御のため現場を訪問できなくなってから

オンライン配信を活用した活動を行なっている病院があります。

対面での活動には到底及ばないと

最初はさほど期待せずに始めたけれど

スタッフもアーティストも

zoomの機能や機材の使い方が

どんどん板についてきたと同時に

双方向のやりとりを最大限に意識し

コロナ前の活動になるべく近いプログラムを工夫

するようになりました。

SHJと病院をオンラインで繋いで

時には

SHJをハブとして

例えば

広島地区アーティストが

静岡の病院を訪問したりします。

子どもたちは

自分の端末やSHJが病院に貸与しているタブレットから参加したり

さらに

プレイルームの大画面から複数名で参加したりなど、

画面で区切られてはいるものの

活発な交流が実現しました。

「お誕生月の人いますか〜」

  「はい、私は今月7日でーす」

「このイラストから連想する曲は?」

  「アナ雪!」

「リクエストありますか〜」

  「藤井風さんの曲!」

などなど

おしゃべりも盛んです。

まるでその場にみんなが共にいるかのよう。

現地訪問では

通常、SHJが病棟や施設で活動するとき

訪問するのは1日1病棟、

または1病棟ときょうだい預かりコーナーだけ

と決まっています。

それは感染対策の観点からでもありますが、

病棟での子どもたちのスケジュール上、

午後の2時間ほどが自由な時間としてSHJが訪問できる、

という時間的な理由もあります(午前1時間、というところもあります)。

また、

参加可能な状態の子ども一人ひとりに

参加型のパーフォーマンスや

ワークショップを1〜2時間かけて丁寧に行うため

1日何病棟も、というのは

アーティストの体力的にも無理

ということもあります。

患者の他病棟への移動が禁止されていることもあり

自ずと一度の活動に参加できる子どもの数は限られます。

1病棟40床として

そのうち、体調次第で平均半数ほどが

医療者からの許可を得て

活動に参加します。

個人情報保護と子どものQOL

その点、オンラインなら

感染のリスクをクリアしているから

同時に複数の病棟を繋いでも・・・

と思うのですが

多くの現場では

複数の病棟が同時にラインに入ることはできません。

個人情報の観点から、だそうです。

コロナで

いえ、コロナ関係なく

散々我慢を強いられてきた子どもたちにとって

オンラインが普及したこの利便性を活かさない法はないのでは?

と思うのですが。

いろんな仲間と交流することで、

狭い病棟の中だけで完結している人間関係

に風穴をあけることができます。

日々成長する子どものQOLと

個人情報保護、

天秤にかける問題ではないと思います。

画面に顔が映るのが嫌な人は画面を offにすれば良いだけです。

表示名も変えることができます。

確かに、

病院での個人情報保護はとても重要です。

しかし、

病院内の病棟を超えた参加型の活動をすることで

カルテの内容などの大切な個人情報が

漏洩するはずもありません。

病棟を超えて

そんな中、

オンライン活動を月に2回行っている

あいち小児保健医療総合センターでは

病棟保育士が全ての病棟に

SHJ zoomイベントを都度周知します。

希望する病院には活動ポスターを前月末までに送りますが

あいち小児保健医療総合センターでは

このポスターを病床分印刷して

病棟の掲示板に貼り

さらに一人ひとりに配布します。

参加したい子どもは誰でも

QRコードから入室できるシステムです。

小さな子やzoomの使い方がわからない子には

病棟スタッフが手伝います。

親御さんが付き添っている場合は

親子一緒に参加することができます。

その結果、

病棟を超えた数十名の

賑やかな時間の共有が実現しています。

オンラインで繋がるピアサポート

このような柔軟さが

特に毎日成長する子どもの医療現場には必要だ、

と強く感じます。

もっと言えば

1つの病院に限ることなく

病院や地域を超えいくつかの小児病棟がラインで繋がることも

難しく考えずにやっていいんじゃないか

という気がします。

こんなにたくさんの同年代の人たちが

入院生活を送っているんだ!

と仲間の存在を実感できる

ピアサポートとしての効果も大いにあると考えます。

参考:ピアとは「対等」のこと。ピアサポートとは、専門家によるサポートではなく、”仲間力”に基づいた、自らの経験を通して支援する、かつ、されるという考え方

ピアサポート学会HP

誰もが支援する側・される側

病室という閉じられた生活空間から

開かれた仲間同士の支え合いの場が創出できたら

と願うのです。

それがオンラインでならできること。

闘病中の子どもたちが

”支えられる立場の病気の自分”から

”仲間を支え、支え合うぼく・わたし”

と意識を変換できたら

きっと自己有用感に気づき

自分を肯定し

勇気や希望のある入院生活を送れるのでは

と思います。

〜誰もが支援する側される側〜子どもやお母さんに活動への感想を書いてもらっています。 病気と闘いながらの活動、 楽しかった!また来てほしい! 母として救われまし...
誰もが支援する側される側-2-交通事故による 硬膜外(脳の髄膜の外層)血腫 肋骨多発性骨折と血気胸 により生死の境を彷徨ったあと 奇跡的に生還したことを思い返...

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