SHJ子どもとアート研究会のこと
「SHJ子どもとアート研究会」は、
アートで人は元気になれる！という信念のもと
入院中の子どもをアートで元気に、
心豊かにする方法を研究・企画・実行する
ゆるくオープンなコミュニティです。
感染予防のために病院や施設を訪問して
子どもたちとアートを楽しむ活動ができなくなり
終息の見通しが立たない中、
それなら現状で何ができるのかを考え
アイデアを集め、可能なものを実行していこうと、
6月に活動を開始し、
現在、アーティスト・医師・会社員・学生など、
多様な方々が集まって
月に2回ほど、オンラインで集まっています。
研究会の活動
この研究会を通して発展したのが
オンライン訪問です。
現在小児病棟、施設合わせて３つの訪問先と、
アートを通した交流を行っています。
その他アイデアは都度、
グループ内で提案したり共有したりしながら
専門家を招いての「囲む会」も１〜２ヶ月に１度
行っています。
初回は小児病棟に勤務する医師に登壇いただきました。
今の子どもたち、そして子どもたちを取り巻く
医療現場の様子を伺い、
それをもとに、
アイデアを形にすることができるか
どうしたら実現可能かを
現場の状況を踏まえて共に考える会でした。
「絵本講師を囲む会」
第2回「囲む会」は
絵本講師Miyuki Masuiさんのお話でした。
絵本の中に、子どもたちとの活動へのヒントが
たくさん隠されているように思い、
講演をお願いしました。
読み聞かせすることの大切さと奥深さ、
その意味を一から学んだ、
そんな時間でした。
我が子への絵本読み聞かせを振り返る^^;
何十年も前になりますが^^;
我が子たちが小さい頃
就寝前に絵本をたくさん読んだものでした。
大切なことを伝えようと意気込んで
途中で質問してみたり、説明してみたりしたものです。
「それでは絵本の世界を楽しめず
質問を受けたその瞬間から
子どもは緊張しながらお話を聞くようになる」
その指摘を受けて思わずかつての自分の姿が重なりました。
聞いているメンバーの中にも覚えあり！
とばかりに苦笑している人、少なからず。
というのも、
次、何を質問されるか、ちゃんと内容を聞いていなきゃ
と思ってしまい、
リラックスして聞くことができなくなるのだと。
なるほど、とても納得しました。
何を学んだか、何を感じたかなど
読後にテストするような読み方は絶対にダメ。
シンプルに一緒に物語の世界を楽しむ・・・それだけ。
これが絵本を真ん中に親子が集う醍醐味なんだな、
と今更ストン！と来た私は
週末にやってくる可愛い孫たちを相手に
読み聞かせやり直しだ！
と心に誓いながら講師の話を夢中になって聴きました。
無条件の愛情ってこのことだなあとうっとりしながら。
絵本は大人と子どもが一緒に育つためのツール
絵本を餌に
子に何かを伝えよう、教えようという下心を
親はつい、持ってしまうもの。
それはよりよく育ってほしい、
という願いからなのだけど、
それは条件付きの愛情を押し付けている事になるのだと。
話を聞くうち
自然体で一緒にその時間を楽しむ、
というのはそのままSHJアーティストと子どもたちの関係性に通じると感じました。
子どもたちの想像力と創造力そして可能性を敬うこと。
そして子どもに委ね待つこと、押し付けないこと。
子どものため、いえ、それは
私たち大人にとって、大きな学びに繋がっていることは
SHJの活動で実証済みです。
絵本を読むことひとつとっても
子どもと大人が一緒に成長するためのツールなんだと
改めて感じた「絵本講師を囲む会」でした。
アートで人は元気になれる
アートが好き、アートで人は元気になれると共感してくださる方、
「SHJ子どもとアート研究会」で一緒に子どもたちを応援しませんか。
＊まずは代表著書「夢中になれる小児病棟」を読んでみる
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