ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」の続編が大人気です。
著者の黒柳徹子さんが
3/25付東京新聞「あの人に迫る」で
続「窓ぎわのトットちゃん」執筆への思いを語っていました。
読後、感じたことを綴りました。
トモエ学園に入学したトットちゃん
「なんでも話してごらん、好きなことを全部！」
転校先のトモエ学園校長先生が
トットちゃんに
最初にこう話しかけました。
好きなこと全部って
どれだけ話していいんだろう、
と思いながらトットちゃんは
4時間も話し続けたそう。
4時間も話し続けるなんて
内面の豊かな子どもだったのですね。
毎日まいにち
心から湧き上がることがいっぱいで
大好きなことや面白いこと、不思議だな、
と思うことが止めどなく溢れてくる、
そんな子どもだったのかもしれません。
その時のトットちゃんのおはなしを
私も聞きたくなります。
今、同じことが起こったら
今の先生たちの置かれた状況はどうでしょう。
仮にトットちゃんのような子が転校してきても
１対１でゆっくり話を聞く時間などないでしょう。
前の学校を退学させられたくらいだから
「困った子」
という色メガネをつけての初対面となるかもしれません。
そしてその頃より
もっともっと教員の仕事が多忙になった今
いえ
教員に本来の仕事
・・・一人ひとりの子どもと向き合って
溶け合って高めあうこと。生きていることの
楽しさを伝えること・・・
に使う時間がなくなった今、
余裕がないなかでの
子どもに向き合えない苦しさがあると思います。
それは本末転倒なのです、本当は。
子どもに向き合うことが
一番大事な教員が本来すること。
余裕がない、というのは本来のことで忙しいから
事務仕事はできない、というのならわかります。
あべこべなんです。
高い志をもって教員を目指し
いざ現場に出てみると
子どもとの時間の足りなすぎる現実に絶望して
辞めていく教員
疲弊して身体を壊してしまう教員が多い昨今。
もしかしたらそのような教員の中に
「窓際のトットちゃん」を読んで
トットちゃんのような子に
寄り添う先生になろう！
と思い志した人もいるかもしれません。
そう思うと
これでもか
これでもか
と子どものそばから引き剥がそうとするかのような
怒涛の事務仕事をさせられる
教員たちが気の毒で仕方がありません。
なんて素敵な校長先生
それにしても
「なんでも話してごらん、好きなことを全部！」
ってなんて素敵な声かけでしょう。
4時間もじっくりと
子どもの話を聞いてくれた校長先生。
素敵な方だなぁと思います。
きっと、みんなと同じことをしなかったために
小学校を退学！させられたトットちゃんのことを
ちゃんとわかりたい、と思ったのでしょう。
前の学校からどんな情報があったにせよ
ちょっと変わってて面白い子
みんなと同じは自分じゃないと思ってる
そんなトットちゃんに
会う前から
素直さと勇気とそして
ハッとさせられる魅力を
予感していたのかもしれません。
そんな先生ばかりだったらどんなに平和な
子ども時代を過ごすことができるでしょう。
”型にはまらない可能性”
を信じ
まだ見ぬ子どもの個性にワクワクする人こそ
教育者としてふさわしい気がします。
まさにトモエ学園の校長先生みたいな。
👦 👧 👶
子どもの瞳の輝きを奪わないで。
そしてそのために
教員たちの本来の使命感を
存分に発揮できるような教育現場を
社会を取り戻せないものか、と強く思います。
そして、
「なんでも話してごらん、好きなことを全部！」
と言われて素直におしゃべりを続けられるような
幼少期を過ごす子どもが増えたら
どんなに楽しいかと思います。
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