公園に子どもがいない
公園の横を通っても
遊んでいる子どもを
見かけなくなりました。
最近の子は忙しいんだな。
遊びに忙しかったむかしとは違う・・・
などとよぎりましたが
いやいや、みんな保育園や
幼稚園の園庭で
元気よく遊んでいるんだろうな、
と思い直しました。
閉じられた空間での外遊びは
安全が確保されていていいですね。
しかし
子ども好きの私にとって
子どもがキャッキャと遊ぶ姿が
生活の中で見られなくなったのは
ちょっと残念。
子どもは動きながら学ぶ
子ども同士のやりとりは
見ていて本当に微笑ましいものです。
私たち大人が思っているほど
幼稚で未成熟ではない。
お互い勝手なことを喋ってるようで
やりとりが成立していて
気持ちよく仲直りしたり
おもちゃを貸したり
一緒に遊んだりしている・・・
そんな娘、息子の
公園や園庭での様子を懐かしく思い出します。
一見意味のないもの
「人生の知恵は
大学院という山のてっぺんにあるのではなく
日曜学校の砂場に埋まっていたのである。
わたしはそこで何を学んだろうか」
これは
「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」(1990)
を著したロバート・フルガム氏の言葉です。
30年も前、本屋さんで見つけた時
まずこのタイトルにグッと惹かれ購入。
装丁もおしゃれで
タイトルが大きな文字で
グッと迫ってくる。
そしてその下にはなぜかイチゴが。
そのずっと下の方には
どこにでも転がっているような小石。
イチゴは大好きだし白いバックに赤色が
とても映えておしゃれさ増す効果大。
全体のバランスとして小石はなくても
いえ、むしろない方がスッキリして見えます。
しかし私はむしろこの小石に興味が湧くのです。
目立たない場所に配置された
何の変哲もない小石にこそ
本の内容の意味がこめられているように感じます。
砂場にこそ本当に知っておかなくてはならないことが
さらに、
この裏表紙に書かれた
フルガム氏の詩が良いのです。
ここだけ読んでも十分な感じです。
こちらで紹介させていただきます。
「人間、どう生きるか、
どのようにふるまい、
どんな気持ちで日々を送ればいいか、
本当に知っておかなくてはならないことを
私は全部残らず幼稚園で教わった。
人生の知恵は大学院という山のてっぺんにあるのではなく
日曜学校の砂場に埋まっていたのである。
わたしはそこで何を学んだろうか」
All I Really Need to Know
I Learned in Kindergarten
●
なんでもみんなで分け合うこと。
ずるをしないこと。
人をぶたないこと。
使ったものは必ずもとのところに戻すこと。
散らかしたら自分で片付けをすること。
人のものに手を出さないこと。
誰かを傷つけたらごめんなさい、と言うこと。
食事の前には手を洗うこと。
トイレに行ったらちゃんと水を流すこと。
焼きたてのクッキーと冷たいミルクは体にいい。
釣り合いの取れた生活をすること・・・
毎日、少し勉強し、
少し考え、
少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、
そして少し働くこと。
毎日必ず昼寝をすること。
おもてに出るときは車に気をつけ、手をつないで、離れ離れにならないようにすること。
不思議だな、と思う気持ちを大切にすること。
●
特に好きなのは
「毎日、少し勉強し、
少し考え、
少し絵を描き、歌い、踊り、遊び、
そして少し働くこと」
「不思議だな、と思う気持ちを大切にすること」
人間らしい豊かさってこういうことかな。
小さな頃に子ども同士
体で学んで実感したことこそが
生きる力や本当の豊かさに
結びつくような気がします。
1990年 ロバート・フルガム
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