つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

〜痛みが教えてくれるもの〜

季節の変わり目だからか、長雨のせいか、はたまた歳のせいか、最近交通事故の後遺症が頭をもたげるようになった。

右肩甲骨の複雑骨折と肋骨の多発性骨折の影響で右腕に軽い麻痺としびれが残ったが、幸い普段は忘れてしまうほどにその症状は軽くなっていた。

最近はしびれに加え、重たいような鈍痛が絶えない。

主治医からは「年を取ったら影響が出る」と言われていたのを思い出す。

数年前に一度激痛が襲い、電話で相談したことがあった。

「すぐに診て欲しい」

「ただの五十肩でしょ」と一蹴された。

医師の言った通り、その痛みは2~3日で嘘のように消えた。

せめて四十肩と言って欲しかったが、まあ五十肩でもいいや、治ったんだから。

でも今回のはちょっと違う。激痛ではない。続く鈍痛。

就寝前に行うストレッチ。これもほとんど難なくメニューをこなしていたのに、右肩の可動域が狭くなっているのを感じる。無理をすると痛みが走る。辛かったリハビリを思い出す。

そうだ、17年前、命を落としかけたんだっけ。

痛みは否が応でもあの忌々しい事故を思い出させる。

リハビリ、リハビリ・・と痛みをこらえて頑張ってはみるものの、無理をするためか、どっと疲れてしまう。そのせいでぐっすり眠れる、というご褒美付きだが。

天候によって体が反応する・・

やっぱり人間も自然の一部なんだ。

痛みがそれを教えてくれる。

年を重ねるにつれ、自然を求め、大自然に溶け込みたくなる。

生きるものは全て宇宙の空間と時間のほんの一瞬に存在しているのに、

一生懸命に命を咲かせるから愛おしくなる。思いはそんなところまで飛んでいく。

痛みのおかげで大いなる気づきがあり、そのおかげで生きることがもっと楽しくなる。

余談だが、健康診断で胸部レントゲンを撮るたび、肋骨のほとんどが不自然な形をしているのを見た医師が、一体何があったんですか!と慌てるのが毎年恒例となっている。

写真を見た医師の反応をどこか楽しんでいる自分がいる。