~僕らが髪を伸ばすワケ~
という題の記事に
思わず惹きつけられました。
9月2日付東京新聞朝刊第一面を飾っています。
記事を書いたのは
これまで二度ほど取材してくれた小形佳奈記者。
それも手伝ってか
ワクワクした気持ちで読みました。
まず小形さん、
変わらず社会課題に向き合う人を記事にして
応援しているのが嬉しく
そして今回取り組むのが小学生というのも
心躍った理由です。
小学3年生の少年が始めたのは
「病気の人にかつらを作ってもらうため」の
ヘアードネーション。
ヘアドネーションは
がんや無毛症などで髪を失った人に
医療用かつらを届ける運動で1990年に米国で始まり、
日本では
Japan Hair Donation&Charity(ジャーダック:大阪市)
が18歳未満の患者を対象に取り組んでいます(新聞記事より)。
少年は、
女の子に間違えられたって・・・
なんで女みたいな頭してるの?と言われたって・・
全く気にしていないといいます。
でも夏休みにジャーダックが開いた
ヘアドネーションについての親子講座に出てみると
「からかわれて嫌な気持ちになった」
「中学校の校則で髪を伸ばしてはいけないと言われた」
「先生から男なのに変だと言われた」
という男の子たちに出会い、
いいことをするのにこんなことを言われるのはおかしい!
と強く感じたようです。
そこで
男の子だって髪を寄付するんだ、
ということを知ってもらうために
夏休みの自由研究として
「男の子のヘアドネーション」
を選んだといいます。
講座の会場では缶バッジを作って
「ヘアドネーション中のために髪を伸ばしています」
と表示する缶バッジを配布している女子中学生を見つけ
このバッジをたくさんの人に知ってもらいたいと
新聞社に連絡したと記事にありました。
ヘアドネーションについては
以前綴ったことがあります。
2017/10/5投稿~SHJヒストリー15病棟でおしゃれ!~
ここでは
高校生が社会貢献の部活を立ち上げ、
抗がん剤治療中の子ども向けにかつらを作る業者に
髪を寄付しているのを
紹介しました。
人の痛みに思いを巡らすことのできる若者の存在は眩しいなあと。
そして今回は
人の痛みに寄り添おうとしても
偏見や無理解、からかいなどの障壁があることに気づいた
少年の正義感に感動しました。
女みたいと言われたってへっちゃら
それはこの少年に明白なミッションがあるから。
ビジョンに基づいた行動は
困難や偏見さえも跳ね返すということを
少年に教えられました。
夏休みに限らず
自発的に社会課題に目を向け
自分にできること
周りの人を説得する方法・・
大半の時間を過ごす学校で
そんな時間がたっぷりとあったら
世の中、
子どもや若者が
変えていってくれるだろうな。
勉強勉強と急き立てられさえしなければ
仕事に追われる疲れた大人たちに代わって
子どもたちには考え行動する時間がたっぷりある。
正義感あふれ
純粋で思いやりある
子どもたちに社会変革を委ねてみても!