”ウィズコロナ”
という言葉のおかしさを指摘したのは
同志社大学教授の浜矩子(はまのりこ)氏。
浜矩子さんといえば
経済学者として
時事問題に対して経済学的な視点で
歯に衣着せぬストレートな物言いをされる魅力的な方です。
その話ぶりは
一刀両断!
という感じでスカッとします。
いつか講演を聴きに行ったことがありますが
ナマで見る浜さんはイメージ通りでした。
眉間にしわを寄せて
はっきり言わせてもらうわよ!
といった佇まいです。
私ごとですが学生の頃に履修した「国際金融論」
だけがなぜか面白くて
卒後は外資系銀行員になったという経緯がありますが
浜さんの専門も国際金融論ですから
同志社大学に潜り込んで
講義を聴いてみたくなります(かなりハードル上がりました^^;)。
さて、経済学者の浜さんは
言葉の意味を深く吟味し
言葉それぞれの本質にブレない使い方をしなければならないことに
ある意味、こだわりを持っておられるな、
と感じるところが
とても共感できる点でもあります。
何度か綴った
2020/6/12投稿~言葉がかわいそうだよ1~
2020/6/17投稿~言葉がかわいそうだよ2~
に、私の言葉の使い方への”こだわり”満載です。
もっとも、言葉の専門家ではないので
私見の範囲ですが。
さて浜さん、
経済学者、と言われつつご本人はエコノミストだと言う。
エコノミストにぴったりくる日本語はない、とはっきり。
エコノミストの意味を調べてみました。
エコノミストとは・・・
経済学者や経済研究者など、経済の動きや諸問題に関する調査・分析・予測などの仕事をする専門家のこと(Elite-networkビジネス用語集より)
なるほど、調査分析予測・・となれば
対象に対してかなりツッ込んでいく仕事です。
そんなところから、
目下、世間で連呼される
”ウイズコロナ”
ちょっと、おかしくない?
となるのでしょう。
頷ける!しかし私、
頭脳が追いつかないから共感するだけで終わってますが^^;。
さらに浜さん、
若者がのびのびと生き生きと
そして目一杯、創造性を花開かせるのが
教育に与えられた使命であって
我々は生産性を高めるために教育を受けるのではない
と最近読んだ浜さんの著書
「小さき者の幸せが守られる経済へ」(2019年8月15日 新日本出版社)
の中で述べています。
つまり、ブラック校則で生徒を意味なく威圧し
数字で評価し競争へと駆り立てるのが
本当の教育ではない、とはっきり述べてい流のです。
そしてエコノミストの立場から
人に優しく人を尊び、人を幸せにする経済であるべき
と伝えています。
経済学っていうと敷居の高いイメージを持つ人が多いと思うけど
経済の理想形は血の通った温かい愛が根底にあるべきだとの
浜さんの主張は
ドキュメンタリー映画「幸せの経済学」の監督
ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ氏の考えにもつながると感じました。
→2018/7/10投稿~幸せの経済学~
経済とは生産性を追い求めるものではなく
互いに支えあって助け合って幸せに生きていくためのサイクル
と読み解けるでしょうか。
さて、浜さんから経済へといささか話がそれましたが、
浜さんが指摘した
”ウィズコロナ”のおかしさに
そうだ、そうだ、とうなずいた私です。
ウイルス蔓延の中で
いかに ”ウィズコロナ” にならないように
賢くあらなければならない。
という浜さん。
コロナとお友達になる必要は全くなく
コロナは対峙すべき敵のはずです。
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