昨日、少人数学級化に向けた予算案の折衝が行われると
綴ったが、その結果
目標の30人学級は叶わなかったが
まずは小学校35人学級で決定した、と報じられた。
2021年度から5年かけて段階的に実施するという。
40年ぶりの1学級上限人数の引き下げは画期的。
正直なところ、30人でも多い、と感じていたので
35人と知った時は少々動揺したが、
いきなり30人というのはさすがに無理があるのだろう。
まずは35人。
やりました!
そして次の10年後に向けてぜひ30人以下への
継続課題としてほしい。中学校も忘れずに!
👦👧 👦👧 👦👧
1学級の人数ばかりが話題になるが
その分、当然学級数が増えるのだから
教員数を増やす、ということになる。
教員一人が見る児童の数が減り、目がゆき届き
コミュニケーションも豊かになるという効果と合わせ、
教員の待遇改善や事務量を減らすという課題にも
目を向けてほしい。
そうすれば
減少している教員志望の学生の数も
盛りかえすはずだと思う。
意欲ある学生が増えれば教育の質も上がっていくだろう。
ところで、ふと心配になるのは教室の数。
ここにもしっかり予算をかけて
安全で過ごしやすい学校を作ってほしいな、と思う。
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少人数化については
色々な知識人がメディアで見解を発信してきた。
その多くが少人数化を大いに進めるべき、というもの。
読むたび耳にするたび、そうだ、そうだ!
と共感していたものだが、
ある憲法学者が新聞に寄せていた「がっかり意見」にも
触れておきたい。
少人数化すれば教室内の多様性が減るという。
その分仲良しが減る、というのだ(仲良しでない子も減ります)。
学習の遅れや外国籍の子どもに
言語的なフォローをするために教員を増やすのは賛成だと。
しかし
紙面を読む限り
目が主に「学習の到達度」に向いていることがひっかかった。
大人数の中で自分を表現できずに埋もれてしまう子は多様性がかえって辛いかもしれない。
友達のことで悩みがある子
家庭に問題がある子
集団が苦手な子
・・・・・
そういった気になる子の存在を把握して
個別に対応することも教師の大事な仕事。
子ども一人ひとりに目が行き届く方法として
少人数化はとても効果があると思うのだが。
このかたは
学校にも家庭にも特に問題のない恵まれた環境で育ち、
友達もたくさんいて
自分の目標に向かって学業に邁進されたのかな、と
想像する。
批判するつもりはない。
しかし、日頃ニュース番組などでコメントされるときの
理路整然としてわかりやすい話し方や
弱者に寄り添わない政策には一刀両断に斬る物言いが
とても好きなだけに、
今回この方に共感力を見出せないのが残念。
いろんな意見があっていい。
いずれにしても、
今回多くの人が学校現場に思いを馳せ
子どもたちや学校の現状を改善したいという共感が
国を動かしたことになる。
とても嬉しいこと。
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