つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

新たなライフワークは服のお直し屋さん

お直し屋さんの原風景

洋裁を独学で身につけた母は

私が物心ついた頃から

自宅でミシンを踏んでいた。

洋服の仕立てを生業にしていたのだ。

ミシンといえば当時は鉄製の足踏みミシン。

今のようなハイテクはゼロだから

上糸と下糸の調整から

縫い目の幅設定

そして速さなど

全て手動で手と足の協働作業で行なっていた。

そんな鉄製足踏みミシン、

今はアンティークショップで販売していたり

博物館に展示されていたりだ。

我が家の窓辺に置かれていた

その佇まいは今思えば”ザ 昭和”!

ミシンを踏む

そもそも「ミシンを踏む」

という言い回しは、

昔の足踏みミシンの頃は当たり前だった。

最初の”踏み”でスタートして

徐々にリズミカルに足首で調子を取ることで

ミシン台で縫いを進めていく。

足踏みの機能は今では

小さなボタンに変わった。

大抵のミシンは針の真上、

縫いを進めながら一番見やすい場所にある。

昔は足が担当していた作業が

手に移って

手の方は多少忙しくなったかな、という感じ。

それでも昔の足踏みを思うと、

すごい身体バランスの上で

縫製の作業をしていたんだな、と

改めて昔の人を、そして母を尊敬する。

母の手は魔法の手

当時、狭い居間は父が帰るまでは母の仕事場で

色とりどりの柄の端切れが散らかっていた。

色々な色のバイアステープやファスナー、

飾りのパイピングテープやレース、山道テープ、

木や貝のボタン・・・

全てが宝石のように魅力的だった。

特に、服の布地を使った母手製のくるみボタンは

胸がワクワクしたものだ。

母の手は魔法の手だ!

と幼い私は母の背中を憧憬の眼差しで見ていたように思う。

素材からくる創造力

これら素材の余りが散乱する中

「これとこれ、もらっていい?」

「いいわよ、好きなの取りなさい」

両手に抱えるほどもらっては

自分のスペースにこもって

いつまでも何か作っていた。

ぬいぐるみ、マスコット人形、巾着、手提げ・・・

物作りが大好きな私にとって

そんな母との思い出が原風景だ。

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新しく加わったライフワーク

さて前置きが長くなったが

今私の新しい手仕事は「服の直し」。

病気や障がいの子どもへアートや学びを提供するのが

ライフワークだから

彼らの生活にも自然と思いが及ぶ。

特別支援学校の生徒から

尿瓶を自分で当てられるようにと

愛用のジャージにファスナーをつけるというのを

請け負ったのがつい2週間ほど前。

その流れでコンスタントに注文がきて

7着ほど仕上げた。

車椅子に乗ったまま

尿瓶を当てるには

ファスナーの長さはどのくらいがいいか

などは夫に教えてもらいながら。

院内学級でのこと

ふと、院内学級にいた頃のことを思い出した。

担任していた小児がんの6年生。

車椅子生活が始まったのがちょうど冬。

膝掛けをして出かけるのだが、

どうしてもズルズルと落ちてしまう。

そしてお尻の方は寒い。

そんな彼にフリース地で両脇にファスナーを付けた

膝掛け、というより腰巻を作ったことがある。

彼の好きだった黄色のフリースで足首まで

すっぽり覆える形。

風が入らないように足首のところを巾着様にした。

キュッと締めるとあったかい、と喜んでいたなあ。

お直しボランティア請負います!

今後、点滴をつけやすいような袖、

横になったまま着脱しやすい上着やズボンなど

作れたらな、と思っている。

入院中の不自由を思い出しながら

まずは試作品を作ってみよう。

「こんなのがあったらいいな」

「ここがこうなっていたら便利なのに・・・」

という方がいたら教えて欲しい。

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