自然の中で心整う
芽吹きの春。
秋に葉を落とし裸ん坊になった木々が
凍てつく季節をこらえたのち
小さな新芽を芽生させ
花の蕾を淡い色に染めながら膨らませ始めます。
そっと見上げた空から注ぐ
温かな日差しを感じて自然の営みに心震える季節が
やってきました。
線路脇に踏ん張っている土筆や
今にも踏みつぶされそうになりながらも
健気に地に根を張る雑草、
コンクリートの隙間から顔を出すたんぽぽなどを見て
心整うのを感じるとき
めぐる季節とその摂理に
「いつもお世話になっております」
とぺこりとしたくなります。
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アウトドアブームの昨今。
キャンプを心待ちにしていた人たちが春の訪れともに
アウトドアライフを目指します。
人気のキャンプ場は、週末は数ヶ月先まで予約でいっぱい。
日常に疲れると
大自然の中に身を放り投げたくなるのは
人間誰も同じなのかもしれません。
自然との共存
しかし自然に癒しや生きるための力を求めながらも
環境汚染や森林破壊を起こしてきた人間。
大人しくそこに在るように見える自然は
じわじわと
気候変動や生物の絶滅などという形で
人間のわがままに対して怒りをぶつけています。
人間はこちらがわ、
自然はあちら、
ではなく
人と自然がうまく共存できていたらいいな、
共鳴し合っていけたら素敵だな、と
思います。
自然と子ども
思い出せば、幼い頃、
都会にもあちこちに空き地や雑木林があって
土や草や木や水と戯れるのが日常でした。
今では公園でゲームをしている子どもの姿をよく目にします。
大人がつい与えてしまう
スマホやゲーム機が
子どもと
公園で体を動かすことや都会の道端にさえ在る自然の営みとを
遮断してしまっているとしたら
本当に勿体無い。
自然は人間の苗床
「自然は人間の苗床」と言われます。
子供たちには
自然の息吹の中で
センス・オブ・ワンダー（神秘さや不思議さに目を見はる感性）を
たくさん体験してほしい。
知識や知恵を生み出したり
感受性を育てる種は
まさしく自然の中にあるのだから。
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芽吹きの春。
大人も子どもも
手にした鉄の塊をひととき脇に置いて
自然の営みと戯れ対話してみてはいかが？
アートで人は元気になれる
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