なぜ今、スマホでなく書物？
つくづくあまのじゃくだと思う。
電車に乗ればスマホではなく本を出す。
ネットの時代になってから本好きになった自分に苦笑い。
はっきり言って荷物になる。
スマホと違って文字を拡大することなんてできないから
メガネ（老眼鏡^^;）とセットで持ち歩き
目的の駅に近づくと
メガネを外しケースにしまい、
本に栞を挟んで
バッグに収める。
この一連の動作は、面倒！
だけど老眼(^^;;の宿命だと受け入れられる。
それほど本が好き。
通勤の時は
”次の駅が見える”で有名なローカル線、井の頭線で
三鷹台から永福町までほんの６駅。
一駅1分くらいで着いちゃうから
本をゆっくり読むほどの時間はないのだが
それでもごそごそとバッグから目下夢中の書物に手を伸ばす。
それほど紙の本が好き。
本は人格を持つ
本を読んでいると著者を独り占めし、対話しているような錯覚を覚える。
”本は人格を持つ”、というが全くそう思う。
至福の時、とか贅沢なひととき、という表現がぴったりだ。
しかも何度でも繰り返し著者に会える。
おまけに著者は読者のペースに付き合ってくれる。
私は読むのが遅い方だけど
決してイライラなどせず付き合ってくれる。
気に入ったくだりにはマーカーを引いたり
疑問に思った箇所には付箋をつけて
戻ってもう一度著者の考えをおさらいしたりもできる。
本棚を見上げればいつだってお気に入りの書物が
お行儀よく並んでいる。
大好きな著者までもが
いつもここにいるよ、
とばかりにちょこんと棚に座っている。
このような妄想は電子版では叶わない。
だから紙の本が好き。
本のコスパは最高！
書物からは知識を得ることはもちろん
著者の考え方や思想に触れることができる。
知らなかった世界を旅するような感じ。
読後はほんの少し新しい自分になったような気になるし
著者への共感を通してとても豊かな気持ちになる。
生きる上でのヒントだったり
心の引っかかりへの打開策や希望をくれる。
この人の本をもっと読みたい、著者をもっと知りたいと思う。
著者への憧れがさらに新しい世界へ誘ってくれる。
たった千円から二千円ほどの書物が
こんなにたくさんのワクワクや
生きる上でのインスピレーションをくれるんだから
本はもっと高価でいいんじゃないかなと思ったりする。
でもやっぱりたくさんの人に読んで欲しい本は手軽な方がいい。
📘 📙 📕
さて、自分の本はどうかな。
読む人にとって何かしらの示唆や気づきがあればいいな。
本が私に代わって
手にとってくれた人のところへ旅をし
対話できていたらいいな。
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