病棟に到着の瞬間に
病棟に到着するとすぐに目に入るのは
事前に送ったポスター。
今日はスマイリングの日!
と、朝から病棟中に周知されている病棟は
活動がしやすいのはもちろん、
みんなが待っていてくれることが言葉で言い尽くせないほど嬉しい。
病棟正面入り口入った一番目につくところに
大きく印刷されたポスターを見つけると
アーティストのモチベーションも急上昇、
4年ぶりの再開の喜びもひとしおです。
大切な保育さんの存在
保育士さんは
ナースステーションでの朝の申し送りの時に
医療者から
その子その子の体調や治療のスケジュールを聞きながら
今日の活動参加は問題ないかを仰ぎます。
参加できる場合の注意点はもちろん、
私たちの活動に際して必要な情報、
例えば
・今日が入院の日で緊張と不安でいっぱいだろう子がいる。
・術後で参加型は難しいが見たり聞いたりはできる。
・気乗りしないが気分を変える必要がある。機嫌が悪いけど参加はかえって必要。
・今日は退院だけど参加してから帰りたいと言っているので最初に。
などを活動前に教えてくれます。
私たちにとっては
普段一緒にいない子どもたちの最低限の理解に繋がり
とても活動がしやすくなります。
その子の希望を第一としながらも
保育士の立場から
医療者からOKが出ている場合
参加したい子はもちろん参加
渋っている子に対しては
「参加してごらん、楽しいかもしれないよ」
と促したり
「じゃ、今じゃなくて後でもう一度来てみるね」
と、その子に選択や考える機会を作ります。
横になっていると
スマホをいじったり
YouTubeを見続けていたりが
保育士さんにとっても親御さんにとっても心配の種。
辛い治療の日々だからとそのままにしていては
体調を悪化させ
特に目に良くない
と判断し
「この時間はスマホを置いて手を動かして何か作ってみよう!」
「お話を一緒に聞こうよ!」
「マジックだって、どんな不思議があるかな〜」
とその子に活動が必要だと判断すれば
優しく誘ってみます。
そしてアーティストにバトンタッチ
その結果、
「おやつの方がいい」
「YouTube観る!」
と、自分の気持ちをはっきり伝えられるのは大事なことですが
それをそのまま聞くのではなく
絵本や素材を見せて
「こんなことするよ」
「何か作りたいものある?」
「描いて欲しい絵はある?」
「好きなものを塗り絵にしようか?」
「この中でどの絵本なら面白そうかな・・・」
といったようにアーティストが提案すると
最初は渋々だった子の表情が
少しずつ明るくなり
笑顔が出て
次第におしゃべりも盛んになって
例えば
「恐竜が水場にいるところを立体で作りたい!」
と、やりたい!という気持ちに変化します。
最初からだと難しいからと
途中までアーティストが作ったり
素材を揃えて切ったりしながら
一緒に作っていきます。
物語の中には一緒に入ってお話しします。
マジックの不思議に引き込みます。
子どもの意志、希望、その時にできる限りの必要なことを瞬時に工夫し
対応するのです。
さすがプロ!です。
余談ですが
感染予防のために
マスク、ゴーグル必着で
活動しにくい場面もたくさんあるけど
それならこうすれば、
という機転を効かせます。
目の前で繰り広げられている子どもとアーティストのやりとりに
さすが!
を心の中で連発する私です。
SHJアーティストは裏切らない!
「夢中になれる小児病棟〜子どもとアーティストが出会ったら〜」
を読んでくださったたくさんのかたが
Amazonにレビューを寄せてくださっていますが
その中で
「SHJに所属するアーティストはみな、
作品を「作る」能力に長けているだけでなく、
子どもたちを引き込む力、一緒に作品を作りたい
と思わせる力も兼ね備えている。
彼らは、子どもたちの目が本当に輝く瞬間は、
完成した作品を見たときより、
自分で何かを作っている最中にこそあると信じ、
その瞬間を引き出すことに精力を注ぐ。
中には「一緒にやろう」と働きかけることはせず、
黙々と作業に没頭する姿を見せ、
子どもたちが興味を持つのを待つ、
というスタンスのアーティストもいるそうだが、
彼らは自分の「見せ方」を知っている。
才能とともに、人格も兼ね備えているからこそ為せる技だ
(Chisaさんレビューより抜粋)」
とアーティストの人格にまで触れてくれています。
本当にそうなんです。
私のアートを見て!
すごいでしょ!
ではなく
あくまでも主役は子ども。
子どものちょっとした表情の変化や
身体の動きまでもを見逃さず
目一杯時間をワクワクで満たします。
決して劇場型のショーではなく
一緒に!というのを大事にします。
それがプロのSHJアーティストの姿です。
「今日はスマイリングの日」
を裏切ることはありません。
アートで人は元気になれる
アートが好き、アートで人は元気になれると共感してくださる方、
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*まずは代表著書「夢中になれる小児病棟」を読んでみる
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