前回と前々回の投稿で紹介した
医師・方波見康雄さんの新聞記事で
「開放型病床」というのを知りました。
「開放型病床」とは
知らなかったこの制度、
調べてみました。
患者のかかりつけ医と転院先の医師が、
共同して患者さんの治療を行える病床のこと、
だそうです。
連携して治療にあたることで
相互に一貫した医療が叶いそうです。
地方の大学病院の中には
数百もあるすべての病床が開放型病床
のところもあることが
ネットサーフでわかりました。
制度自体も
こんなに熱心に取り組んでいる病院があることも
知らなかった~!
その人を診る
この「開放型病床」というのを
提唱したのが他でもない
医師・方波見康雄さんでした。
入院と同時に主治医が代わることで
患者がどれほど心細いだろうかと。
とことん寄り添いの精神ですね!
すでに国の制度として存在はしていたけれど
町村レベルでは例がなく
全国から視察が来たそう。
それからは制度を利用する病院が増え
高齢者施設などでも
かかりつけ医が出入りできるようになったとか。
これは心強い!
やはり方波見さん、
人を診る医師ですね!
利用状況
ところで
「開放型病床」という制度、
あまり知られていない気がします。
私が無知なだけかな・・。
病院側にもかかりつけ医側にも
診療報酬がつくこの制度は
1980年代に始まり
2022年の時点で
全国の病院のうち1割が
「共同指導料」
として診療報酬を届け
利用しているそうです。
主治医が代わるって不安
私の認識では
手術や精密検査が必要になり入院すると
それまでかかっていた
かかりつけ医の診察はそこまでで、
転院先の病院の医師のみが担当する
のが当たり前だと思っていました。
治療経過や紹介状などで
病状を申し送りするのを前提に
ごく自然なこと、
と思い込んでいたのです。
自分自身のことを思い出してみると
手術が必要、
とかかりつけ医が診断すると
紹介状をもらって医師の推薦する病院へ入院。
その間、かかりつけ医がやってくることは
なかった。
しかし病気によっては
主治医が代わるって
患者にとって大変心細く不安なことだと思います。
縦割りを打破
そもそも入院先の病棟に
地域のかかりつけ医が出入りできるのかな、
地域のかかりつけ医にかかわらず
院外の医療者が訪ねることってあるのかな・・
と思っていました。
テリトリーが・・・
みたいな話になるのかと。
日本はなんでも縦割りシステムだから・・・
と高を括っていたけれど
捨てたもんじゃない!
この制度は
患者にとってだけではなく
医療者にとっても
患者をトータルに診ることに繋がる
画期的なシステムだと思います。
2022年時点で全国で1割の普及。
もっともっと一般的になればいいな、
と感じます。
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