2ヶ月前の今日、
「きょうだいの日」が制定されました。
前回のブログでは
スマイリングホスピタルジャパンが病棟での活動を終えると立ち寄る
「きょうだいあずかりコーナー」のこと。
そこで絵本・紙芝居作家で読み笑わせ家の保科琢音さんが
他のアーティストたちと同じように
たくさんのきょうだいたちを笑顔にしたことを綴りました。
入院中のお兄ちゃん、お姉ちゃん、妹、弟に
家族が面会するときに
きょうだいが待機する場所が
”きょうだいあずかりコーナー”。
病院内の明るいスペースにあります。
または家族滞在施設の中に
きょうだいが待つ部屋を設けているところもあります。
こんにち
病気や障がい関係なく、
男女の区別なしに
兄弟姉妹すべてをひっくるめてひらがなで
「きょうだい」と書くことが一般的になってきました。
基本きょうだいたちは病棟に入れないこと
は度々書いていることですが
特に小学生以下は、
学校などから感染症を持ち込む危険が高いのです。
免疫力が低く、体力が弱い子どもにとっては
訪問者から移されないようにしなければならないことは
当然としても
だからと言って
「ちょっと待っててね」
と置いてけぼりを食うきょうだいたちの
気持ちにも寄り添わなくてはいけません。
寂しさや疎外感や不安、怒りなど押し殺していることが多く
元の生活に戻ってもトラウマに苦しむ、ということを
よく聞きます(→2018/6/20投稿〜きょうだいの気持ち〜)
アメリカでは、父の日や母の日と同じく、
兄弟姉妹の存在に感謝する「National Siblings Day」(きょうだいの日、ナショナル・シブリング・デー)
というのがあります。
幼い頃に亡くなった姉と兄の記憶を大切に残すために、
クラウディア・エヴァートさんが発案したもの。
お姉さんのお誕生日、4月10日を選んだそうです。
ほどんどの州が公式にこの日を祝日としているとか。
日本国内でも「病気や障がいのある兄弟姉妹」を持つ人に
寄り添うのことの大切さが共有されるようになりました。
きょうだいの苦悩について、
社会的な関心が高まってきたのです。
病気をもつ子どもの「きょうだい」のサポートを行っている
NPO法人しぶたね(本部:大阪府)について
ブログで紹介したことがあります(2018/6/19投稿入院児のきょうだいあずかり)。
日本でも4月10日を『きょうだいの日(シブリングデー)』と定めようと、
同法人の理事長、清田悠代さんが呼びかけたところ
100名以上の制定発起人が呼びかけに賛同しました。
今年から4月10日をきょうだいの日として一般社団法人日本記念日協会に認定・登録されたのです。
「母の日」や「父の日」とならぶ記念日
「きょうだいの日」として、
大切ないち日になるでしょう。