児童相談所とは
児童相談所は児童福祉法に基づいて設置され、18才未満の子供に関するあらゆる相談に対応する専門の機関
です。
東京都福祉保健局のホームページでは
東京都児童相談所で働いてみませんか。
~各児童相談所において、随時非常勤職員を募集しています~
とあります。
専門機関であるにも関わらず
働いてみませんか?とは
随分と気楽な感じの募集ページだな、という印象です。
どんな職種を募集しているかというと、
🌀児童相談所における勤務
・児童相談所支援事務職員
・児童相談業務事務員
・虐待対応協力員
・家庭復帰支援員
・養育家庭専門員
・医療連携専門員
🌀一時保護所における勤務
・児童相談所学習指導職員
・児童相談所心理職員
・一時保護所業務事務員
・一時保護所の窓口対応、庶務事務、備品や建物の管理等
そんなこんなで結果、
DVの対応などにあたる婦人相談員の8割が非常勤という。
深刻な問題に対応する立場として
豊かな経験や技術が求められるのは当然として、
そのスキルを十分に活かすためには
パートタイムではなく適切な待遇のもと働ける勤務体制が必要だろう。
働き方改革や非常勤制度の弊害がここでも出てくるに違いないし
法の整備は絵に描いた餅になりかねない。
いっぽう、じきに成立する
児童虐待防止法の改正案には
✔︎親の体罰禁止
✔︎子どもの転居の際に児童相談所間の引き継ぎを徹底する
✔︎学校の教員などが児童の秘密を漏らしてはならない
✔︎子育てに困難を抱える保護者の支援について必要な措置をとる
などとある。
最近の児童虐待の事件が教訓となった法案と信じる。
命の重みを中心に置いた法案と信じる。
しかし気になるのが、
児童相談所で随時非常勤募集! ????
生命と向き合う喫緊の課題
に対応する職員が
当事者を適切に支援するためには
相当の待遇のもと
責任感ややりがいを持続できるような勤務体制の強化が必要と思う。
しかしこの期に及んで
中核市での児童相談所の設置義務化は見送られ
具体的にどこまでセーフティネットが強固になったのか不明だ。
DV担当機関と児童相談所の連携強化も盛り込まれたものの
随時非常勤職員を募集中!
とは
問題に最前線で取り組むはずの当局に
その深刻さが浸透してない
と感じてしまうのは私だけか。