子どもが大切にされる平和な社会へ

プール見学の女子に筋トレ

プールサイドで腕立て伏せ、腹筋、背筋各50回

東京新聞読者部の小形さんは

前事務所にも新しいSHJアート&学びサポートセンターにも

足を運んでくださるお世話になっている記者さんだ。

先週、総合紙面

〜「視点」私はこう見る〜

で小形さんのコラムを見つけた。

「中学生の娘が生理で水泳の授業を見学すると、プールサイドで腕立て伏せ、腹筋、背筋各50回を指示される」

という読者投稿を読んでの

教育現場に対する”暗澹たる思い”が怒りを込めて書かれていた。

・水着を忘れた人と同様に筋トレ

・成績付けのためにプール清掃

・校庭を走らせられる 

などの代替活動が指示されるという。

本末転倒

体調が悪いから見学するというのに

これでは全くの寄り添いがない。

辛くても頑張らなくてはならない空気をあえて作る現場。

これは立派なパワハラではないだろうか。

男性教諭は「わからない」で済まされない。

知識がないのなら勉強せよ。

そもそも、女性教諭はどこへ行った?

女性教諭が物申せないとしたら

教員は男女平等の職種、という認識は崩れ去る。

それとも、若さへの嫉妬?

と意地悪な見方がよぎる。

自分に置き換えて

生理というのは痛みや出血量の個人差が大きく

ほとんど痛みのない人は普通の生活ができる。

しかし、痛みのひどい人は数日寝込む場合もある。

女性同士でも一人一人違うことを理解していない場合もあるかもしれない。

はた、と思い当たった。

自分に置き換えてみると、水泳は一番好きなスポーツで、

中学高校時代は生理中はプールに入ってはいけないというのが当たり前の認識で、

休むのが悔しかった。

もちろん当時は筋トレなどという罰⁉︎を課されることはなかった。

あの頃、生理でもプールに入れるという認識が当たり前だったなら

意気揚々とプールに飛び込んでいただろうと想像する。

思い当たったことというのは他でもない、

あの頃、生理痛がひどくて休まざるを得ない人たちに

共感できる自分がいただろうか、ということ。

運動が大好きだったから生理痛が酷くても

水泳以外は絶対に休まなかった私。

そんな存在も

辛いと言いにくい空気を作っていたのかもしれないとも。

同じ女性で生理中。そんな中でも多様性は限りないことが

当たり前の空気であったなら、もっと生きやすい学校であり

社会であるだろう。

エンパシーと性教育

他人の身になってみる。

そんな教育がなされていないこと。

教育者である教員も含めて。

そして、日本で遅れていると言われる性教育。

これは真剣に取り組まないといけないテーマであると

今回、さらに強く感じた。

性教育、受けるべきは大人もだ。

教員含め大人たちはきっと自覚しているはずだ。

子どもに聞かれてもきちんと説明できないんだから。

小形さんが最後に指摘した

「配慮不足の指導が行われるのは、教員自身も生理についてよく知らないからだろう。ジェンダー平等や性の多様性など、人権尊重の観点も含めた性教育が必要だ」

という考え方に100%賛成する。

「プール見学の女子に筋トレ」

まるでブラック校則と同じレベル。

無神経で幼稚で高圧的な教育現場の常識⁉︎を変えないといけないのは自明のこと。

そして、多様性に寄り添うエンパシーを身につけられるような教育がまず大事だ。

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