つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

美術館での発見と共感、そして反省

写実絵画

前回のブログで

千葉県千葉市にあるホキ美術館について、

その建築物としての素晴らしさを紹介した。

ホキ美術館は、世界的にも珍しい写実主義の絵画を専門に展示する美術館。

株式会社ホギメディカルの名誉会長が

2010年に開館し、その建築の素晴らしさから数々の建築賞や文化賞を受賞している。

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実は私は写実主義の絵画を敬遠していた。

想像力を掻き立てるような抽象的なもの、

例えばミロやカンディンスキー

また、アンドリューワイエスのような具象画、

そしてゴッホやセザンヌなどの(後期)印象派の絵が好きだ。

見たままを忠実に描く写実絵画なら

写真と同じではないか、

などと表面的でわかったような解釈をしていた。

しかしホキ美術館でその思いは打ち砕かれ

作品の緻密さに打ちのめされた。

拳骨で殴られたほどの衝撃を受けたのだ。

発見と共感、そして反省

モデルのひとみは見るものを見つめる。

怖いくらいに目が合う。

肌のつやや髪の毛1本に至るまで、その完成度は言葉では言い尽くせない。

一筆ひとふで、ものすごい集中力で神経を張り詰めながら描いただろう。

自分との闘いとも言える苦しい作業だっただろうか。

それとも自分だけの世界、自分との対話の崇高な時間だっただろうか。

孤独に押しつぶされそうな時もあっただろうか。

そこにモデルとの対話があってホッとする時間もあっただろうか。

などと、作家の営みの最中を思い浮かべながら

自分が薄っぺらであることを思い知らされた。

作家が自分自身との対話の中で作画したのだろうと想像しながら、

私自身が自分に問うことになった。

「見た目で判断することほど浅はかなことはない」

などと日頃のたまっているではないか?と。

写真と変わらないなどと思っていた自分が恥ずかしくなんとも軽薄に思えた。

作品1つひとつに、どうだ!と言われながら

心の中で作家にごめんなさいを連発した。

作品を仕上げるまでに1年かかったというものも少なくない。

1年を費やすその作家の生き様や作品への執着、

その工程そのものがアートなのではないか、

という思いに至ったのだ。

だから作品は生きている、

という思いにも。

しばらく対面で活動できていないが

病院や施設で制作活動や音楽に夢中になる子どもたちの姿に

感動する自分と重ね合わせた。

美術館の楽しみ 建物としての魅力 美術館を訪れる目的は 当然展示されている絵画等を鑑賞することだが その建築に惹かれ、出向くことも多...

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