病棟保育士の現状
病棟保育士の現状については
数年前に何度か綴りました。
そして、拙著「夢中になれる小児病棟」でも、
病棟保育士について触れています。
以前は看護師が医療と並行して病棟保育士の役割をも担っていましたが、
入院児の生活や成長という側面を手厚くしていこうと、
保育専門スタッフの必要性が高まり病棟保育士の配置が少しずつ広がってきました。
とは言え、
数年前に保育士の配置が進み始めたことを考えれば、
その充実はまだまだ途上にあり、
ニーズの高まりに応えられていないようです。
それをさらに強く実感したのがコロナ禍を通してです。
ボランティアの入棟が不可となり、
これまでの活動ができなくなったことを受け、
オンライン訪問を始めましたが、
全国45の活動場所のうちまた4病院でしか実施できていません。
思うように広がらない理由の一つとして現場のスタッフの不足、
という壁にぶつかったのです。
病棟保育士とは・・
「保育士」は、小さな子どもの世話や遊び相手、というイメージが強いですが、
「病棟保育士」とは、小児病棟に入院している0~18歳くらいの年齢の子どもたちの
病棟での生活を支えるのがその役割です。
入院生活を楽しくし、安心して治療を受けられるようにすることが大きな役割で、
感染が広がらないよう日々の清掃や消毒も業務の一つだと聞きました。
子どもや家族の様子を医療従事者と共有する、という役割もあります。
このような多様な業務に加え
対象年齢も幅広い中、病棟に一人から二人、というのは
とても十分とは言えません。
病棟保育士の負担
現場では保育士の負担の大きさから
その数を増やしてほしいと
保育士と医療者が、病院側に上申し続け
長い時間をかけた末、
増加がかなったという話をある病院の医師に聞きました。
闘病を前向きに捉え、
入院生活を楽しいものにし
成長の場として心理的にも物理的にも
環境を整えていくことが求められるはずが
保育士さんの忙しそうな姿を見て
子どもたちが自分の希望を言えなかったり
相談できなかったりしたら本末転倒です。
オンライン訪問を提案するも
「うちでは対応できるスタッフがいません」
という返答が少なくなく、
コロナ禍で家族の面会さえままならなくなったことも
余裕のなさに拍車をかけているように感じます。
増やせ!病棟保育士
✔︎保育士の負担軽減のため・・・
✔︎一人ひとりの子どもを個々のニーズに合わせ手厚く支援できるように・・・
SHJの活動も保育士さんがいてくれてこそと考えれば、
保育士が増えれば病棟でのアート活動も病院として受け入れがスムーズになり
さらに活動が広がるかもしれません。
もちろん、オンライン訪問も!
病棟保育士の増加をもとめます!
来年こそは、小児病棟の環境改善、向上のために
増やせ!病棟保育士!
と、何らかのアクションが取れたら・・
またはそのための準備ができたら・・
と考えている年の瀬です。
アートで人は元気になれる
アートが好き、アートで人は元気になれると共感してくださる方、
「SHJ子どもとアート研究会」で一緒に子どもたちを応援しませんか。
*まずは代表著書「夢中になれる小児病棟」を読んでみる
*****
SHJを応援しませんか?
例えば月1〜2杯のコーヒーを子どもの笑顔に変えませんか?月500円からのマンスリーサポーターを募集しています。いただいたご支援は、アーティスト謝金、交通費、抗体検査、そしてアート&学びサポートセンター運営費に有効に活用させていただきます!マンスリーサポーター申し込み
Smiling Hospital Japan Official Website
Smiling Hospital Japan Facebook
事務所/SHJアート&学びサポートセンターへ、
ぜひ足をお運びください!
東京都杉並区永福4-1-9 1-B
オープン 月 火 木 金 10:30~17:00 土日 不定期