機械じゃなくて人でしょ💢
”政府は通園バス置き去り死事件を受け、
来年4月から設置を義務付けたバスの安全装置の導入補助費など
子どもの安全対策費として、2022年度第2次補正予算案に234億円を計上。
しかし、保育現場は過重な負担や人手不足が深刻化している。ご
子どもの命を守る抜本的な対策として、
人員を増やすための保育士の配置基準の見直しを!”
11月10日付東京新聞朝刊より(ウェブ版https://www.tokyo-np.co.jp/article/213030)
これは先日私がブログに綴った意見と重なる。
保育士不足はかねてから問題視されていた。
対応しなかったために起きた事故により
命を落とした園児がいるというのに!
この期に及んで二の足を踏むのはなぜか。
人員を増やすのではなく
機械の設置を義務化⁈⁈
違反した施設は業務停止命令の対象になったり
命令に従わない場合は罰則を科すこともあるって⁉️
ずれずれだ。ほどがある。
企業に儲けさせる方が優先か!
などとつい斜に構えてしまう。
保育士配置基準
保育士配置基準とは保育士一人で見られる子どもの人数。
日本における基準は悲しいほど劣悪。
これまで0歳児から3歳児では見直しがあったが
4、5歳児では70年以上も変わっていないという。
紙面には
日本、米国、英国、フランス、ドイツの保育士配置基準の表が載っている。
数字を見て愕然とする。
保育士一人で見られる子どもの人数
👶米国(ニューヨーク州)
・乳児 4人
・1歳半2歳未満 5人
・3歳 7人
・4歳 8人
・5歳 9人
👶英国
・乳児〜2歳未満 3人
・2歳 4人
・3〜5歳 13人
👶フランス
・乳児〜3歳未満
歩けない子 5人
歩ける子 8人
・3〜5歳 15人
👶ドイツ(ザクセン州)
・乳児〜3歳未満 6人
・3~5歳 13人
👶日本
・乳児 3人
・1歳 6人
・2歳 6人
・3歳 20人
・4歳 30人
・5歳 30人
(日本は現在の基準。それ以外は2009年当時)
命より大切なものがある?
日本では
保育園や幼稚園で全治30日以上のけがや病気を伴う事故の件数が
年々増加しているのだと紙面は伝えている。
そして命を落とす事故が重なった。
基準の見直しをしない理由はどこにもない。
子どもの命を守るために人数を増やすと費用が嵩む???
このような理屈が通っていいのか。
何度も言うが、
子どもが亡くなっているのだ。
命より大切なものがあるの??
ここでもう一度叫びたい
人と人との触れ合いや協力することの大切さを学ぶ
大切な時期の子どもたちの安全対策に
機械はないだろう、ということ。
子どもの乗り降りの際に
スタッフが一人バスの後方と
もう一人ドアの外とで笑顔で見守れるように
保育士を含めた園のスタッフの待遇改善にこそ
予算を当てるべきではないかと。
首相は子育て予算を倍増すると話すが
保育士の配置基準見直しに関しては
「保育の質と予算のバランスは考えなくてはならない」
などと。意味不明なんですけど。
実際命が失われているのに
何をのんびりしたことを!
識者は装置義務化を緊急的な対応として評価しているらしいが
緊急的な対応は置き去り事故含む子どもの安全のための
保育士増加の方だ。
保育士の数を増やして
余裕を持って子どもの安全と成長を見守る体制と環境を作ることこそ、
真にこの置き去り事件を解決する方法だと思う。
装置への補助ではなく
人件費を補助する方向へ!
そして何度も問う
そして何度でも問いかけたい。
にこやかな保育士さんにおはよう!と声をかけられながら
バスを降りて1日をスタートすること。
機械に監視されながらその日を始めること。
どっちが子どもの笑顔につながる?
どっちが情緒の発達に寄り添っている?
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