つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

大谷選手のグローブ寄付を巡って⚾️

反感を買うことを承知で

日本が誇る世界的なビッグスターを批判するようなことを言えば

反感を買うだろうことを承知で綴りたい。

大谷翔平選手が

全国の2万ある全小学校に

グローブを3つずつ合計6万個寄付する、と発表した。

「野球やろうぜ!」

というメッセージ付きで。

WBCでは

野球観戦にこれほど熱くなった自分に驚いたが

それは他でもない、

大谷、ダルビッシュ、

そしてヌートバー各選手の爽やかさに惹かれてのこと。

なかでも大谷選手の

「憧れは一旦捨てよう」とチームを鼓舞したあの風景は

誰もが感動したエピソードだ。

相手チームのアメリカは

野球者ならだれもがうっとりする偉大な選手の集まり。

そんな彼らを目標にこれまで励んできたチームのメンバーに、

「今は憧れが仇になる。

自分たちの力を信じて一丸となろう」

という大谷の呼びかけは

全く新しい発想の力強いメッセージだった。

ご多分に漏れず、私もこの言葉に

”バランス感覚のある

素晴らしい選手が現れた!”

と感動したものだ。

違和感・・・

しかし!

この寄付について知ったときは

ん⁉︎

何とも言えない違和感を感じたのだ。

え?

誰もが野球を好きなわけじゃない。

病気や怪我で野球を諦めざるを得なかった子どももいるだろう。

いったいどんな小学生を念頭に

この寄付を決めたのだろうと。

グローブの使い道

もらった学校は3つのグローブをどのように使うのだろう。

学校の昇降口に必ずある

トロフィーなど学校の宝ものが陳列されている

ガラス張りの飾り棚の一番目立つ場所に

飾るのかもしれない。

だとして、各学校に同じように飾られている風景を思い浮かべると

適切な表現が浮かばないが

少々滑稽に思えてしまう。

野球選手が野球少年たちを励ますために

そして「野球やろうぜ!」

と野球ファンを増やしたい思いで至ったこの決断は

とても素直で可愛らしい。

しかし

これだけの額を出すならもっと手立てはあったのでは???

でもでもまずは

この決断に意味を見出したい。

 そこに大谷選手からのグローブがあれば

 子どもたちは夢や希望を抱けるか・・・

 または不登校だった子が登校するようになるか・・・

 体育の時間がより楽しくなるか・・・

寄付に対する意識

今朝の東京新聞の特集に

「寄付文化、日米で何が違う?」

という見出しで記事が書かれていた。

米国では寄付文化が根付いているが日本では否という内容だ。

その理由は、

米国は

宗教的に「見知らぬ人を助ける」という文化があるが

日本は

寄付によるリターンや何かしらのメリットを求めてしまうためだと

(放送プロデューサー デープ・スペクター氏)。

日本は人権意識が低い、とは世界中の評価だが

寄付への見返りをまず計算してしまうところも

その表れかもしれない。

さらに米国では寄付に対して

税制優遇が進んでいるから富裕層は特に寄付に積極的だとも。

これに関しては日本でも

認定NPO法人(スマイリングホスピタルジャパンも認定です)

への寄付は税制優遇の対象だから寄付をして税控除を受けてほしい。

認定を維持しているNPOがあること

そして認定 NPOへの寄付は税制優遇があることの

認知がもっと広がればいいなあ、と常日頃思っているところだ。

認定NPO法人への寄付に関する税優遇措置について認定NPO法人への寄付は税控除の対象になります。 認定NPO法人への寄付は、税の優遇措置を受けることができます。個人の方は、確定申告を...

さらに記事にはこうある。

日本人が慈善団体に寄付したのは18%とは

英国の慈善団体が発表した数字で

119カ国中103位だったという。

とても残念な数字だ。

寄付とは人を助けたい気持ち

この記事に対する個人的な印象は

大谷選手は米国暮らしだから米国の寄付文化に馴染んで

今回の寄付を決めた、といったニュアンスで書かれている点。

そこにも違和感を感じる。

寄付の様相が全く違うからだ。

それは以下で比較したい。

*****

米国人の寄付。

スポーツ選手で言えば

マイケル・ジョーダン氏が

難病の子どもの支援のために13億円という多額の寄付をしている。

CNN Entertainment

一方、今回の大谷選手の

全国の小学生へのグローブ寄付。

小学生用硬式野球のグローブの値段を調べてみたが

1つ25,000円から40,000円ほど。

仮に3万円として6万こというから計算すると18億円。

額としては近いが問題はそこではない。

マイケル・ジョーダン選手の寄付先とその目的は

明らかに人を助けたい気持ちの表れだ。

大谷選手のグローブ3つずつ各小学校に、

という寄付の形とは別物だ。

野球をしたくても

貧困などのためにグローブが買えない子どもへの寄付なら別だが。

自分ではない誰かのために・・・

同じ十数億円なら

貧困や差別、難病に対して取り組む団体、

治療の開発などを行う団体、

さらには難病の子どもや障がいの重い子どもを支える団体や

不登校の子どもの居場所となる施設建設を進める団体などへの寄付の方が

意味あることなのではないかな。

年間契約750億円とも言われる大谷選手。

まずは野球選手らしい⁉︎寄付をして

そして

そのうち困難にある人のために財を投じて欲しいし

きっとそうしてくれるに違いない、と思っている。

あんなに素晴らしい発想で

侍ジャパンを率いた大谷選手だもの。

ちなみにファーストリテイリング社長は個人として

がんやiPS細胞の研究に私財100億円を投じたという。

東洋経済オンライン

こういった多額の寄付はもちろん

個人レベルでの少額寄付にも

日本人はもっと積極的になってほしいと願っている。

そこに、

大谷選手のグローブプレゼントが少なからず影響を与えてくれるのなら

大いに意味ある寄付となるだろう。

自分ではない誰かのために・・・

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