「さすがプロはすごいね~」
「今度読み聞かせる時のヒントをもらいました!」
「もっと聞いていたい声だったね」
「登場人物に合わせて声色を変えるところ、臨場感がたまらない!」
あちこちのベッドサイドでこんな感想で持ちきりでした。
今日は慶応病院の活動アシスト。
アーティストは声優の平沢ゆかりさん。
素敵な声でお話の世界に引き込む声の専門家。
何キロあるんだろう・・と思うほど重たい荷物を携え・・、もちろん中身は全部絵本。
易感染の子が多い乳児室は4人部屋でも、ベッドサイドごとにガウンを取り替えて活動します。その着替えも結構な作業。
アーティストは汗かきかきの状態でも、当の子どもたちはベッド上で退屈していたのですから、早く早く・・とガウンを着る間も待ちきれない様子です。
比較的小さい子どもが多かった今日の訪問。
ベッドにいながらお母さんやお父さんと一緒に読み聞かせに体を揺らしたり、絵本を指差したりして笑顔が溢れました。
ある子は絵本よりもゆかりさんの顔をジィーッと見つめて・・・。
「ほらほら、見て」
とお母さんが絵本を指すけれど、一瞬絵本に視線が写ってもすぐにゆかりさんの優しい顔に興味が戻ります。
馴染みのない人の訪問も刺激になっているのですね。
もちろんゆかりさんの笑顔は絶品!それが一番の理由かもしれません。
あるお父さんは、
「わあ、あんなにぐずってたのに、笑ってる。信じられない。集中して聞いているよ」
とお母さんに嬉しそうに話していたり。
行ってみないとわからないのが小児病棟。
何歳の子ども?
何人参加できる?
どんなお話が好き?
ケースバイケースに応えられるようにと、キャスターつきのバッグにわんさかと魅力的な絵本や朗読用の本を猛暑の中、子どもたちを思う一心で・・。もちろん実際使うのはそのうちほんの一部であることを覚悟の上で。
アーティストの思いは本当に温かい。
「プロはできて当たり前。だけど病院では褒められ感謝される。もったいないけどとても嬉しくてホッとする」
とアーティスト。
病院ではプロだからこその技術に感動し、また来て欲しい、入院しててもこんなにすごい体験が個別に味わえるなんて、と喜んでもらえる、まさにwin winの活動であること、今日も実感しました。
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