その名も”QUON CHOCOLATE”
運営するのは
一般社団法人ラバルカグループ(愛知県豊橋市)。
たまたま友人が持ってきてくれたチョコがQUON。
「有名店が荻窪にもできて買ってきました」
と。
チョコレートが苦手な私は
有名店と聞いても、
そうなんだ・・・
と思うくらいでしたが
いざ箱を開けた瞬間
不覚にもワクワクときめきました。
一枚一枚個装になっている板チョコには
大好きなドライフルーツや
ナッツ類がふんだんに混ぜ込まれていて
一口でトリコに!。
すると私の思いを知ってか知らぬか(知るはずない)
数日もしないうちに
浜田山店がオープンしたのです。
あえてブログでこのチョコレートショップを
紹介したくなった理由は、
1 チョコレートが苦手なのにここのだけは繰り返し食べたくなる
2 障がいのある方が作り販売している風景がこんなに身近に!とワクワクした
3 お店の外も中もとてもお洒落で居心地がいい
4 パッケージに入っていたショップ紹介のメモにあるコンセプトに惹かれた
5 サイトをさらに見ると創業者の哲学が素晴らしい
🍫 🍫 🍫 🍫 🍫
「センスある社会を作る!」
そんなミッションを掲げる創業者夏目さんの哲学をここで紹介。
センスある社会とは?
それは誰もが輝きながら生きていくことができる社会のこと。
どんな人に対してでも、暮らし方、生き方に多様な選択肢が存在する社会のこと。
誰もがその暮らしを、豊かで面白い!と感じることができる社会のこと。
人が持つ属性や環境によって、その人の生き方や暮らし方に制限がかけられる社会は、その在り様として、ナンセンスだと思っています。
自身を「不幸」だと思ってしまう社会は、
その在り様として、ナンセンスだと思っています。
この国、この社会が、次なる進化と発展を遂げるためには、
経済主義の視点を持ちながらも、
常に多様な視点を併せ持ち、
その多様性を「面白い」と受け容れて行くことができる器の大きさと寛容な価値観が必要です。
我々ラバルカは、
障害福祉という切り口を通して、
障害ある彼らが、常にかっこよく輝き続け、
その家族も含め「暮らし難い」と思うことのない社会を創ることで、
センスある社会とは何か!を具現化していきたいと考えています。
彼らは決して単なる弱者ではない。
単なる社会貢献の一対象者ではない。
彼らと共に、次なる成熟社会を創っていく。
それが、ラバルカのミッションロードです。
QUONチョコレートサイトより –
夏目さんが事業を始めた動機は
「障害者の全国平均月給(工賃)1万円」という現状に衝撃を受けたこと。
障害者雇用の促進と低工賃からの脱却を目的に
2003年 『花園パン工房ラ・バルカ』第1号店を
豊橋市花園商店街で開業。
知的障害をもつ3名の女性スタッフと共にスタートしました。
単なる「障害者のパン屋さん」ではなく、
「顧客意識をもち、働き、稼ぎ、自立する」
ということを前面に打ち出したメッセージ店舗として展開。
2004年 『2号店となるメロンパン専門店を開設』
2005年 『NPO法人格を取得 デイサービスセンター実践的就労支援事業所開設』
旧授産施設(就労支援系事業)がまだ社会福祉法人にしか許可されていない時代に、
日本ではじめてデイサービスの制度を活用した就労支援事業をNPO法人で実施。
現在の法制度のモデル事例に。
そして今から5年前の2014年に
「久遠チョコレート事業」を立ち上げ、わずか5年で全国33拠点に拡大。
「全ての人々がかっこよく輝ける社会」を目標に、様々な企業へ経営参画し企業連携・事業開発に取り組みながら障害者の雇用、就労促進を図っているのだそうです。
実は浜田山というところは
井の頭線沿線でも人気の住宅地で
街ゆく人はどこかセレブで澄ました感じ・・。
(浜田山にお住いの方、ごめんなさい。例外もここにいます)
住みやすさは抜群なのですが反面、
そんなお高い感じの雰囲気に違和感を感じて久しい。
しかしそんな地で
社会の歪みや格差に目を向け
誰もが暮らしやすい世の中にしようという地道な取り組みを
多様性の中に溶け込ませようとするQUONチョコレートのコンセプトが
駅前の小さなお店で繰り広げられていると思うと
幸せな気持ちになるのです。
会ってみたいな、夏目さん。
低賃金で働く障害者への共感が背中を押したのだと思います。
何かすごいことを始め、多くの人を巻き込み
成長を続ける地味に熱い人。
その共感の瞬間について
もっともっと知りたい。