つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

イベント自粛とアーティスト🎧

先日楽団の奏者が苦悩を訴える様子が

テレビ画面に映し出されているのを

たまたま見かけました。

コロナウイルスの猛威の中、

イベント自粛が当たり前になった今日この頃

音楽会やライブなども軒並み中止となっていることを受け

真っ先に切り捨てられるのは芸術なのか・・・

と。

ずいぶん前に書いたブログを思い出しました。

題して

アーティストの力” (2018/8/17投稿)

知り合いのアーティストが意外なことを口にし、驚いたエピソードについて綴りました。

「毎日絵ばかり描いていて、いったい人の役に立っているのかな、と悲しくなる。自己満足で終わってる感じ」

と話すアーティストに向けて私は、

「ちょっと待って。誰でも美しいもの、心動かされるものを無意識に求めるもの。

見て聴いて触れて豊かな気持ちになる。疲れていたり、傷ついたり、気持ちが落ち込んでいたりしたら、なおのこと。

心をリセットしたり、ホッとしたりするでしょう?

まして、闘病中の人、不自由と折り合いをつけながら生活する人にとっては芸術以上の喜びはないと思う。

だからこの活動を始めたの。

特に子どもだったら毎日成長していく中で、絵や音楽といった情操活動が、絶対に必要。

是非力をかして!」

と、つい熱く語ってしまいました。

このアーティストは

ドン引き?

とまではいかなくても

半ば呆れたようにしばらくキョトンとしていましたが、

活動に応募してくれました。

半信半疑?で騙されたつもりで始めた彼女。

子どもたちやお母さんたちがこれほど喜んでくれるなんて・・

と今ではやりがいを実感しながら活動を続けてくれています。

そして「人の役に立っているのかな」という言葉

撤回する!、と。

🖍 🎷 ✏️ 🎸 🖍 🎺 ✏️ 🎻 🖍 🎹 ✏️

今はコロナウイルスが猛威を振るう中

病院での活動は軒並み中止です。

しかしその理由は

芸術の価値が低くみられ切り捨てられるのではありません。

芸術は人の命を救うものではないけれど

病気と闘っている人

困難を抱えている人にとって

何よりも励みになり生活を豊かにできる

至高のものです。

スマイリングホスピタルジャパンの活動が

多くの医療現場で求められるのは

そのためです。

演奏会、ライブなどのイベントを中止せざるを得ないのは

たくさんの人が集まるから。

心の癒し、そして幸せを求めて。

しかし悔しいけれど

感染拡大は人の密集が大敵です。

芸術を披露する楽しみ

鑑賞する楽しみが奪われてしまう理由が

たくさんの人が求めるからとは

これほどの皮肉、矛盾はあるでしょうか。

アートは

展示会、個展、

ショーやライブ、演奏会・・

などで楽しむことができます。

生きるうえで欠かせないものだからこそ

多くのひとが集まります。

集まる行為が日常に戻るまで

世界中のアーティストたちが

自分にしかない才能を大切に

この時を生かして磨いていってほしいな、と思います。

スマイリングホスピタルジャパンでは

訪問できないなら送ってしまおう

と考え

イラストレータによる塗り絵のプレゼントを順次行なっていますが、

音楽やパーフォマンスも届けたいと考え

SHJのチャンネルを作成し

youtube配信を準備中です。

アイデアを伝えた次の瞬間から

賛同してくれるアーティストがぞくぞく現れ

やりましょう!と

ウキウキした声が続いています。

食事も各病室で、プレイルームでの集合遊びもできない状況だけど

ベッドに横になっていても

SHJのパーフォマンスが楽しめるよ!

と早く子どもたちに伝えたい。

みんなで一緒に楽しむのは当分お預けだけど・・。

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