4月に4年生に進級する孫の
お気に入りの場所は「学校の図書室」。
だけど振り返れば入学が近づいたころ
保育園の友達が一人も一緒でない学校に
なぜ行かなくてはいけないのか!
と卒園が近づくとシクシク泣いていたものだ。
学校なんか行かないよ!
と息巻いていた。
案の定、入学式当日、
教室になかなか入らず
母親や先生をてこずらせた挙句
式開始が数分遅れてしまったという始末。
なかなかやるな、
初心を貫く根性のある子だ、
などと、綴ってからもうまる3年も経つ。
→2018/4/12投稿「ああ、孫の入学式Part1〜友達100人できるかな?〜」
そんな彼、
あんなに行き渋った学校が
今では大好きだし
新しいお友達も大好き。
ところが反面
一人でいるのを好むところがある。
学校では友達と校庭で遊ぶより
図書室で過ごす時間の方が
どうやら多いと聞く。
本を読んでいたり、
一人でぼーっとしていたり・・・。
きっと、落ち着くのだろう。
子どもが溢れる教室や校庭もいいけど
一人でいる時間も大切にしている彼を
誇らしく思う。
*****
以前、あるドキュメンタリーを見た。
孫がいつもひとりぼっちでいることが心配で
「なぜみんなと遊ばないの?」
と、詰め寄ってしまったおばあちゃん。
孫が敏感っ子(HSC)であり集団が苦手なことを知り、
孫の気持ちに寄り添っていなかったことを後悔し、
意識改革を経て
一緒に成長していく
といった内容だった。
ブログでもその感想を綴っている。
→2020/投稿〜敏感っ子と多様性👧👦👶〜
「みんなといること」=「楽しい」
という定義づけは必ずしも合っていないし
たくさんの友達に囲まれていてほしい、
と願うのは周りのエゴ。
🎶友達100人できるかな?
とは、1年生になる前後で必ず歌うことになる歌の有名なくだりだが、
これほど、この時期の子どもにとって
プレッシャーとなるフレーズはないと思う(作者様、すみません)。
友達の話をよくする孫も
集団行動があまり得意でない。
だから時に一人になりたくて
休み時間を図書室で過ごすのだろう。
「一人でいること」イコール「孤独」なのではない。
複数の人と一緒にいても
孤独を感じることは誰にでもある。
「誰かと一緒にいる」イコール「孤独でない」
とは違うし
寂しいからひとりぼっちはいや
人に囲まれているから安心
というのは
別の意味で寂しい。
一人でいるということ。
自分と向きあう貴重な時間を作ることができる
とても実のある過ごし方。
一人でいることが苦にならない、むしろ好き
という性分は、ある意味財産だと思う。
そんな孫のニーズに応えてくれる
学校の図書室は
彼にとって
一人で過ごせるパラダイスなのかもしれない。
集団でいることが当たり前の
学校生活は彼にとっては息苦しいのかもしれない。
そんな環境に「図書室」という
自分と対話できる場所があってよかった。
一人で過ごせるお気に入りの場所があるから
学校が好きなのかもしれない。
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