つれづれにっき〜スマイリングな日々〜

一年を振り返って🌿

今年1年、常に頭にあったこと

10周年の今年を振り返ってみると

保育士不足”という課題にあけくれた1年だったような気がします。

だからと言って解消のために行動したわけでもなく

ただ、私たちの活動が保育士さんの力無しでは

難しいことを痛感する毎日でした。

10年も活動してきてなぜ今頃?

と思われるかもしれませんが。

病棟保育士さん

私たちの活動の一つ

「病棟や施設を訪問して芸術活動を届ける活動」

には必ず保育士さんが付き添います。

病棟に着いたらまず会うのが保育士さん。

プレイルームで落ち合って

その日の子どもたちの様子や

年齢、参加人数などの情報をもらったり

ベッドサイドでの注意点を聞いたりします。

活動が始まれば子ども目線で一緒に参加して楽しんでくれます。

必要に応じてアーティストのアシストをしたり

子どもを病室に迎えに行ったり

活動の途中で治療のために看護師さんが迎えにきて処置室へ行くことになれば

その子の場所を確保して戻るのを待ったり。

参加できなかった子どもの分、材料などを揃えて

ベッドサイドに持っていくことも忘れません。

もちろん、楽器など使い回しする場合は

SHJのアシスタントと分担して

消毒作業をすることも大事な仕事。

途中で体調に変化があった子がいたら

見逃すことなく

すぐに看護師さんを呼びます。

保育士さんって

子どもたちへの愛情でできているんだなあ、と

感じることしばしばです。

病院によっては

治療の参考のために

活動後に電子カルテに活動中の様子を記録することも。

医療者にとって患児を一人の子どもとしてトータルに理解することは

とても大事なことで、保育士さんは医療においても

なくてはならない存在です(ここ!強調したいところ)。

保育士不足の現実

かねてから保育士の不足や劣悪な待遇が問題になり

改善が叫ばれつつも変化が見られないなか

病棟保育士も同じように

どこの病院でも不足しています。

院内学級にいた頃は

保育士がいる病院もあって

その存在は大きく、

特別な病院のように感じていました。

教員を辞めて今の活動を開始してみると

どの病棟にも保育士さんが1名~複数名いて

その存在に

「さすが小児病棟!」

と感心したものです。

しかし実際は

保育士を配置する小児病棟は全国で10%に満たない

といいます。

病床が40あっても

保育士は1名~2名という現実もあります。

コロナがさらに実態を浮き彫りに!

さて、普段より強く問題意識を持つようになったのは

コロナ禍がきっかけです。

病棟に入れないためにオンライン訪問をすることになりましたが、

ところがどっこい、これがままならないのです。

そもそも密を避けるために

プレイルームに集まって活動することができなくなったため

一人一人に端末が必要になったこと。

タブレットがあったとしても

zoom操作を行う十分なスタッフがいない。

この場合のスタッフとはまさに保育士さん。

一人一人への対応は普段から必要なのにも関わらず

圧倒的に病棟保育士が足りない!

という課題をコロナ禍がわかりやすく証明しました。

感じたことの裏を取る!

さらに強く憂慮すべきであることをはっきりと認識したのは

実際に活動している病院の保育士や医師に聞き取りをした結果です。

その後、

医療保育学会に問い合わせをしたり

病棟保育士に研究会で講演してもらって勉強したり

また、

病棟保育士の現状について様々な論文を調べてみて

その課題の深刻さがより鮮明になったのです。

増やせ!病棟保育士 病棟保育士の現状 病棟保育士の現状については 数年前に何度か綴りました。 そして、拙著「夢中になれる小児病棟」でも、...
増やせ!病棟保育士2 新しい年が明けました。 昨秋より、少しスローペースになっていますが アート、子ども、医療を中心に綴ってまいります。 ...

感じて調べて発信して

一般の保育園でも

人手不足のために

様々な事故が起こっています。

病棟含め、保育の現場をもっと余裕のあるものにすることが

子どもたちの

そしてお母さんたちの

安全と幸せに繋がることは確か。

現状と問題点についてブログに綴ったり

周りに共感を求めたりと

いつも頭を離れない社会課題は「保育士不足」。

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来年こそは行動できるかな

さて1年間、このことばかり考えていたのに

何もできなかった自分自身の余裕のなさも

反省点の一つ。

確か去年の暮れに問題意識を持つようになり

来年は行動する!などと豪語していたと記憶します。

ここブログでも宣言していたような・・・。

ぼやぼやしていると時間というのは

あっという間に経ってしまうと実感した今年一年。

来年は何ができるだろう。

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