画家 野沢ニ郎さんとの出会い
我が家の中心は
野沢二郎さんの絵。
スマイリングホスピタルジャパン登録のアーティストから紹介され
個展にお邪魔して出会った野沢さん。
この絵の前で
身動きが取れなくなるほど惹きつけられ、
持って帰りたい!
そんな衝動に駆られて奮発して購入した
油絵です。
あの時の衝動は
衝動買い、などと言うような
軽々しい一過性のものではなかったことを
10年近くも一緒に過ごして改めて思います。
あの時からずっと家族の
生活を見守ってくれている、
そんな存在です。
今から6年前、ブログを始めた頃の表紙に
孫たちと一緒に撮った写真を使っていました。
憧れのアトリエ
先日、野沢さんのアトリエにお邪魔しました。
平日は大学教授として教壇に立ち
週末はアトリエで制作し
そして子どもの絵画教室を開く。
敷地には自分で耕せるほどの広さの畑があって
土を耕し作物を育てるのだそう。
そんな野沢さんの生きかたに憧れます。
こどもアトリエ
車を2時間ほど走らせて
茨城県常陸大宮市の
田畑広がる広大な平野に到着。
さらに奥へ奥へと進むと
畑のど真ん中に
ポツンと立つ
おしゃれなおしゃれな
いかにもセンスの光るアーティストの仕事場
という感じの建物を見つけました。
田んぼを縫ってそろそろと向かった
入り口には「こどもアトリエ」
と書かれています。
ワクワクしながら
アトリエ拝見、
お邪魔しま〜す。
ご自宅の玄関から入れていただきましたが
ここから繋がったアトリエの奥には
引き戸があって
なるほど
さっき見た「こどもアトリエ」の表示横の
引き戸はあそこ。
そこから子どもたちがわいわい言いながら
このアトリエに入ってくるのだな、
と情景を想像するだけで楽しくなってきました。
アトリエという風景
今もこのアトリエの風景が強く印象に残ります。
風景、といえば
建物の外観を含めた景色を言うのが正解なのかもしれませんが、
ここは
アトリエそのものが風景と表現したくなるほど
ぐっと迫ってきて圧倒されます。
白壁には色とりどりの絵の具が散っていて
吹き抜けの天井近くまで作品が掛かっています。
野沢さんの作品と子どもたちの作品が
なんだか無秩序に飾られていて
絵の先生と生徒、と言う垣根は見当たりません。
立体制作に使うのでしょう、
ダンボールやらなんだかわからない素材のものまで
そこらに無造作に置いてあります。
床には手製の木製カートがいくつもあって
あっち向いたりこっち向いたりしています。
その上に筆やパレットナイフが散らばり
パレットには数色混ざりかけの絵の具が。
全てが生きたアートとして迫ってきます。
週末のアトリエ
週末は、たくさんの子どもたちが
制作活動を目的に
居心地いい自分の居場所として
ここに集まってくるのだそう。
いろんな素材を組み合わせて
創作意欲がぐんぐん湧いてきそうです。
自由な発想で描いたり作ったり。
いたずらやかくれんぼも定番メニューとか。
アトリエの中を元気なちびっ子を
「こらこら!」と言いながら追いかける
野沢ご夫妻の様子を浮かべて
ほっこりしてきます。
私が小学生のときに
こんな素敵な居場所があったら
どんなにワクワクしたでしょう!
正解がないからこどもたちの居場所に
ここには
発達が気になるお子さんを連れてくるご家庭も
少なくないといいます。
「発達」と言うことばでくくってしまうと
なんとも窮屈な感じがします。
平均的な、とか
正常な、とか
ちょっと遅れている、とか。
そんな相対的な評価など
子どもにとってはどうでもいい。
気にするのは周りの大人だけ。
社会に出ていくためにはこのくらいのことは
できていないと。。
と言ってその子らしさを押しつぶしてしまうことが
かえって、豊かな発達を阻んでしまうのではないでしょうか。
アートには正解はありません。
そこにあるのは
そこにいる一人ひとり
おのおのの感性だけ。
正解が一つとないのがアートです。
アートを介した時間の中で
違いを発見したり共感したり
受け入れたりすることで
心を磨いたり
多様なものの存在にワクワクしたりする。
そのような豊かな心の動きによって
大人が子どもに求めるところの「社会性」が
自然で正常なルートで養われる気がします。
時間をかけて自分の感性と向き合う時間が
ここではふんだんに与えられています。
みんな違ってみんないいから集まってくる
算数や国語には答えがあります。
だけど世の中、
アートみたいに答えのないことばかり。
正解は1つじゃない。
みんな違ってみんないい
みんな違ってるから素晴らしい!
だからたくさんの子どもが集まってくる。
発達がどうのこうのじゃなくて
どんな子ものびのびアートしよう!
って、そんな空間
私も作りたいな!!
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