シートベルトをめぐって
無事傷のチェックを終えて
タクシーを使っての帰り道、
車内に
「シートベルトの着用をお願いします」
というアナウンス?が流れました。
今では後部座席でもシートベルト着用が義務付けられ
(「座席ベルト装着義務違反」2008年6月1日より)
だいぶ定着してきたかに見えますが
警察庁とJAFが2017年に行った調査によれば
まだまだその数は37%弱だとか。
高速道路では74 %、だって。怖いです。
後部座席のシートベルト非装着は、
高速道路においてのみ違反点数が1点、
一般道路においては口頭注意のみで反則金はないそうで、
そのため軽く見られてしまいがちなのでしょうか。
法令遵守のため・・・
さて、後部でだって
腰掛けたと同時にシートベルトに手を伸ばすのが
習慣となっていますから
アナウンスを待つことなく
カチッ!
その音を合図にいつも通り、外の景色を楽しもうと
遠くに目をやると、
次に流れてきた言葉に耳を疑いました。
「法令遵守のためご協力をお願いします」
?????
法令遵守のためにシートベルトするの??
安全のためではなかった?
頭がちょっと痛くなりました。
シートベルトをしなくてはいけない理由は
「安全」という大きな大きな目標があるから。
そもそも法令とは
「安全」とか「人権」とか「秩序」とかを守るためにあるから、
安全を守るための)法令」を、ってことだね、と解釈すれば
あ、そうか、となるかもしれませんが、
百歩譲ったとしても
「安全のため」
という言葉は欲しいです。
安全を守るために法令を遵守するのじゃなくて
法令を遵守するために安全を守るの?って
理屈っぽくなります。
まず、この放送、愛がないな、
というのは言わずもがな、です。
コンプライアンス
先日、コンプライアンス(法令遵守)という言葉を口にした自分に
戸惑いを感じたことがありました。
”著作権、大丈夫なの⁉︎”
という我が物言いに。
団体を設立し運営の責任者であるがゆえ
口から出た言葉に
感性や想像力、創造性を大切にと謳いながらの活動を
自らぼやかしているような後味の悪さが
今も残っています。
我が身に置き換えてみると、
自分の著書が知らないうちにどこかで使われたり
一部でも利用されたりしたら
「ちょっと待った!」
となるのは、当然のことのように思います。
しかし、
引用元と出版社、その著作権を持つ者の名前を明記すれば
何ら問題ないし
むしろ嬉しいこと、
と私は思います。
アーティストの苦労
この著作権という壁があるために
アーティストたちの苦労を見てきました。
・出版社に利用申請して許可をもらう
・質を追求しながらオリジナルの作品を多く作る
など。
この「法令遵守」のために
むしろ、アーティストが独自の曲や物語作りに軸を移し
個性的な作品を生み出す、
という現象につながるとは思います。
しかし、
作品が作者の守るべきオリジナリティであるならば
それを独自の方法で表現することもまた
アーティストにとってのオリジナリティのはず、と考えます。
コンプライアンスにもグレーゾーンが欲しい!
コンプライアンス、という言葉があちこちで叫ばれるようになりました。
想像力や独創性がものを言う芸術の世界は
ちょっと変わった発想だったり
ダイナミックな作品や思いも寄らない作風が
人々の感動を呼びます。
当たり前の感性ではアートは生まれません。
感性豊かな子どもの作品に
自由でのびのびした大人にはどうにも太刀打ちできない
自然の雄大さに似たものを見たりします。
芸術には管理なんかを超えた
美しさや感動がある、と言うことを意味しませんか。
アートの世界やものを作り出す世界に
コンプライアンスが必要なら
その形を変えて欲しいものです。
それじゃ、コンプライアンスとは言わないんだよ!と怒られそうですが。
決まりありきの社会の縮図、
あちこちで垣間見る昨今です。
「世の中には、単純化したら台無しになってしまうリアリティがあり、
それを尊重する必要がある」
という千葉雅也さんの言葉が浮かびます。
アートで人は元気になれる
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