日本人はコミュニケーション下手⁉︎
記録映画「こどもかいぎ」が公開中です。
「大人のみなさん、ちゃんと話し合ってますか」と
映画ポスターは私たちに語りかけます。
監督の豪田トモさんの考えはこう。
「日本人がコミュニケーション下手なのは単に場数の問題で
対話の習慣がないからでは?」
そんな思いのもと、
カナダや北欧の保育園の実践をヒントに「こどもかいぎ」を考案したそうです。
案に賛同した保育園の様子に1年間かけてカメラを回し製作されたのが
記録映画「こどもかいぎ」です。
7月29日付の東京新聞でこのドキュメンタリー映画が紹介されていて
とても興味が湧いたのでぜひ観に行ってみようと思います。
その後で感想を書こうと思ったところ
それまで待てずにせっかちにも今、
現段階で思ったことを書いています。
「こどもかいぎ」のルール
記事によると、
「かいぎ」は5~6人のグループで。
最初は10分から。
輪になって座る。
テーマを決める。
ルールは、
✔︎自由に発言して良い。
✔︎友達の話をしっかり聞く。
✔︎無理に意見を言わなくていい。
保育士はあくまでも進行役で喋りすぎはNG。
正解を引き出さないこと。
テーマは
夏休みに楽しみにしていること
など、日常のことから
どうして生まれてきたのか
など、哲学的なことまで何でも。
たったこれだけのルールで
子どもの発話を促したり対話の力を育めたらなんて素晴らしい!。
「かぞくかいぎ」
以前、同様の目的で「かぞくかいぎ」の提案をする記事を
新聞紙面で読みました。
社会の最小単位である家族なら
心置きなく対話が生まれる、と感じたものですが、
いっぽうで、
親はとかく子どもに教えよう、正解に気づかせよう引きだそうと
一生懸命になりがち。
それでは子どもはすぐに嫌になってしまう。
今回の「こどもかいぎ」、
保育園という同年齢の仲間の中で
安心できる進行役がいる環境なら
対話力を!という目的達成の近道が出来上がるように感じます。
ちいさな哲学者たち
少し前に
フランスのドキュメンタリー映画「ちいさな哲学者たち」
を見て3回に分けて綴ったことがあります
(↓あわせて読みたい「子どもはみんな小さな哲学者1〜3」)。
パリ郊外の「哲学の時間」を取り入れている幼稚園が舞台でした。
諸外国で子どもが考えを発表したり他の子の意見を聞いたり話し合ったりという
取り組みが盛んである背景には
小さなうちから考えること、
哲学することが文化としてあるからかな、
と感じます。
いっぽう、
「日本人のコミュニケーション下手」
を監督が課題にしこの取り組みが始まったことを考えると
コミュニケーション下手を克服するための解決策として
「こどもかいぎ」
が発案されたということになります。
前述の「かぞくかいぎ」もそうでした。
意見を言うこと、人の考えを聞くこと、違いを知り話し合うこと
そのものに喜びを見出す、
と言うよりも、
「日本人」はまだまだテーマに沿った対話を楽しむ、
という域に達してないのかも、と改めて感じました。
「大人のみなさん、ちゃんと話し合ってますか?」
という問いかけがまたいい。
大人がダメだから僕たち私たちが変える!
と出演する子どもたちが言っているみたい。
こどもかいぎが平和をもたらす!
「日本人のコミュニケーション下手」を返上しよう、
そのためには
小さなうちから習慣づけよう、という取り組み、
大いに賛同します。
現に、1年で子どもたちはめざましい成長をしたと監督。
大人の仲裁なしで小さないざこざを自分たちだけで解決する力もついたと。
継続し広めていったらどれほどの効果があり
どれほど社会が平和になるだろうと希望が持てます。
そのためには知識偏重の教育から脱し
対話を大切にした全人教育へと、
子どもの生活のあり方を見直していかなくてはならないと痛感します。
広がれ!「こどもかいぎ」
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