〜病棟で活動するということ〜

ホールや外来ロビーで、患者さんたちの癒しの目的でコンサートを催す病院が増えています。毎月定期演奏会をしている病院もあり、絵画や生け花の展示も含め、治療のための場所に心のオアシスを設けることが一般的になりつつあります。

病院に来て本格的な音楽を聴くというのは、痛みや治療で後ろ向きになりがちな気分に光が差し込むほどのエネルギーになるでしょう。

たまたま通院の時に芸術を鑑賞できたら病院の印象もガラッと変わって、薬局で薬を待つ間も気分が違うかもしれません。

患者のためという名目ですが、じつは職員にとって、業務の合間にただ通りかかるだけでも、気分が変わるものです。立ち止まって聴き入る白衣姿を見かけることもしばしばです。

しかし残念ながら、通院している人、入院中に病棟の外に出られる患者さんたち向けになってしまうのは仕方ないことかもしれません。ベッドサイドのモニターから中継を見られる病院もありますが、やはり生演奏を間近で聴くのとはまるで違います。テレビで音楽会を観るようなものです。かえって参加できない疎外感を生み出してしまうかもしれません。

この課題を解決するのがスマイリングホスピタルジャパンの病棟訪問。

小児病棟のプレイルームには、病室を出てもよい子が多くて15人ほど集まります。

こぢんまりとアットホームなやりとりの中ですから、きちんと前を向いて聴く堅苦しいものではなく、一緒に歌ったり希望する子には小さな楽器を渡して一緒に演奏します。

コントラバスや二胡、ギタレレ、カリンバなど珍しい楽器体験の時間もあります。

ピアノを体験した子は音楽に目覚めてベッド上でも弾けるイヤホン付きのキーボードをお母さんに買ってきてもらったほど。入院生活がガラッと変わったといいます。

安静が必要でプレイルームに出てこられない子は・・

アーティストが病室へ行って部屋にいる子たち2~4人を対象に愉快な時間を一緒に作ります。

もっと安静が必要で起き上がれない子は・・

ベッドサイドで家族も一緒にプライベートプログラム。

個室でのリサイタルは、

一人のために、私たち家族だけのために?

と涙されるお母さんもいて。

これだ!

と思う瞬間です。

小規模だけど一人一人に寄り添う定期的な活動・・・生活のリズムにもなっているといいます。

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作ったり描いたりといった美術系の活動はまずホールや外来ロビーでは行われません。病棟訪問だからできること。

これについても別の機会に書こうと思います。

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