SDGsと16歳の活動家が目指すもの

〜持続可能な地域の作り方

未来を育む「人と経済の生態系」のデザイン(筧裕介著 英治出版)〜

を読んで(分厚い本なのでまだ半分)

つかみにくかったSDGsについて

目から鱗の学びがありました

(完全理解までは程遠い^^;)。

SDGsとは

「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」

の略称。

SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、

国連加盟193か国が

2016年から2030年の15年間で

達成するために掲げた17の目標です。

17の目標とは

貧困 人権

教育 衛生

格差 エネルギー

そして

気候変動までに及んでいます。

クローズアップ現代の前キャスター

国谷裕子氏は尊敬する人の一人ですが

この本の中で

国谷さんがナイジェリアのチャド湖に起こった

地球温暖化による激変を通して

SDGsが最終的に目指すもの

についてわかりやすく説明しています。

〜 〜 〜 〜 〜

チャド湖は豊かな水をたたえる広大な湖でした。

しかし30年にも及ぶ温暖化によりその水が干上がり

まるで水たまりのようになってしまいました。

そしてその後の悲劇とは・・

フローにまとめてみました。

地球温暖化

異常気象

豊かだった湖の水位が下がる

自然の生態系が壊れる(自然破壊)

水不足(生活の質低下)

遠くから水を運ぶ作業に子どもが駆り出される(教育機会の喪失)

湖の恩恵を受け農業や漁業に従事していた多くの住民が失業(食糧難 失業 飢餓)

人々は土地を離れ都会へ(大都市に貧困層が増加)

街のスラム化(治安の悪化 衛生環境の劣化)

多くの若者がイスラム過激派組織の勧誘を受けテロ活動へ(平和への脅威)

〜 〜 〜 〜 〜

”気候変動”と”世界平和”

一見無関係な2つの問題には大きな因果関係があった!

地球上の様々な社会課題が根底でつながっていて

互いの影響や相互作業を考えながら

解決していかなくてはならない

というのがSDGsの本質だと国谷さんは言います。

ただし

17に分かれているテーマが相互作用することで

持続可能な発展と平和を!

とか

戦争のない地球を!

という文言は

残念ながら関連サイトを見ても

見当たりませんでしたが

当然のこととされているからだと

願います。

じじつ、

誰ひとり取り残さないことを目指し、

先進国と途上国が一丸となって達成すべき目標

と、国連サミットで世界のリーダーたちが

宣言していますから。

そして、とりもなおさず

国谷さんが解説しているように

一つひとつの解決は

”平和”に結びついているのですから。

最近テーマに綴っているスウェーデンの

グレタ・トゥーンベリさんが

気候変動を

テロ活動にまで結びつけていたかどうかはわかりませんが

少なくとも

気候変動がもたらす危機をいち早く察し

平和を、

と純粋に願っているのでしょう。

地球を救うのに残された時間は10年

→9/26投稿~FridaysForFuture 2

という見方もあるなか、

SDGs・・10年後の2030年までに達成するべき目標・・

と悠長なことを言っていていいのですか!

という

グレタさんの声が聞こえてきそうです。

子どもの素直な直感は

何にも勝る羅針盤なのかもしれません。

〜自分から参加したくなる空気感〜

  プレイルームで何かやってる

  でも興味ないや

  みんなと一緒にやるなんで面倒だし

  つまらない・・

  きっと決まったことやらされるだけでしょ

  お腹も痛いし

  部屋に戻ろ。。

そんな小2の女の子。

でもやっぱり気になったようで

しばらくして

点滴台を押しながら

引き返してきました。

みんな楽しそうにおしゃべりしながら

それでいて一人ひとりが自分の世界に没頭し

夢中になっているからです。

出口に一番近い席にちょこんと座りました。

今日の活動は

すずきまどかさんの

”かがくママのサイエンスアート”

かがくママ自らのイラストが印刷された

用紙に水性ペンで点描し、

綿棒で水を垂らします。

すると水が広がり

色がにじんで

1色の中に隠れている様々な色が現れます。

これはクロマトグラフィーという実験。

これをいくつも重ねてカラフルなアート作品にし

ラミネート加工してしおりを作ります。

子どもたちに声かけしつつ、完成品を手渡すのを楽しみに作品をラミネートするかがくママ
子どもたちによる科学実験とアートの融合!

この女の子、

12色ほどあるペンから

遠慮がちに?

面倒そうに?

1色選びました。

周りの子がやってるように

水滴を垂らすと

色の変化が面白かったのでしょう。

水をさらに追加すると

また色が広がっていく・・・

そんな様を不思議そうに

しばらく観察していました。

そのうち

選ぶペンは2色、3色・・

と増えていき、

結局12色全色をしっかりと

握りしめていました。

そして

右手に左手に

二刀流の技で

どんどん色をつけていきます。

水滴を垂らす

色をつける

交互に作業しながら

夢中です。

そのうち

鼻歌まで飛び出すほど

興に入っています。

3時までの活動ですが

終了時間まで満喫しました。

その間

ふと廊下を見ると

リハビリの先生でしょうか

彼女の楽しそうな様子を

嬉しそうに眺めている

白衣の男性が。

治療もイヤ

リハビリもイヤ

お腹が痛くて何もかもがイヤ

そんな彼女が目の前で

無我夢中にのびのび活動している

それが嬉しかったのでしょう。

なんて愛情あふれる先生でしょう。

保育士さんの話によれば

この子は辛い治療が続いて

毎日腹痛と闘っています。

今まで他のボランティアが部屋に遊びにきても

布団をかぶって寝たふりをしていたほど

内向していたそうです。

しかしこの子が今日の活動に

自分から足を運んだ上

表情をみるみる変えていくのを

保育士さんもアーティストも

周りのお母さんたちも

見逃しませんでした。

私たちSHJが目指すのは

まさに彼女のような変容をもたらすことです。

そのために

まず絶対に押し付けないこと

お知らせするくらいで無理強いしないこと

あとは

参加してもしなくてもいいという自由

自分で選ぶ自由

自分で続ける自由

途中でやめる自由

見ているだけでいい自由

何回もやっていい自由

・・・・・

とことん自由な雰囲気を作ります。

そして大事なのは

その場にそっと寄り添うファシリテーターとしての

アーティストの存在

子どもとアーティストの程よい距離感は

居心地の良さと、

思うように活動していいという安心感を生みます。

1つで満足し

ゲームやってくる!

と元気に部屋に戻る子もいれば

凝りだしたら止まらないアーティストの卵もいます。

1つ作ったら他の子の作る様子を

飽きずに見ている子

お母さんの夢中な姿をじーっと見ている赤ちゃん

・・・・・・

アートで心が開かれ

自由な気持ちになって

自分の感性と戯れる

アートが媒体となり

自分を解放してくれる

そんなアーティストが作るのは

子どもたちが

自分から参加したくなる空気

限りなく自由な世界です。

すずきまどかFacebook

Smiling Hospital Japan Official Website

FridaysForFuture~賞賛よりも行動を!~2~

若者たちの主張や行動に大人たちは

”若い人は元気でいいね”

とか

”この国の未来は明るい”

とか

”君たちが将来を担っていく”

”若い人も捨てたもんじゃないなあ”

などと

上から目線で褒め称えます。

しかし

決して

若者たちが問題視している現実に向き合うのではなく

賞賛の言葉や励ましで

ごまかしているだけ。

グレタさんの怒りはそんなところにも潜んでいます。

生存の危機に直面しているという切迫したメッセージで

いま行動しなければ未来はないと斬りつけます。

こんなエピソードを見つけました。

グレタさんがイギリスに演説に行った時のこと。

メイ首相(当時)は

学校ストライキは教職員の時間を浪費させていると非難し、

学校へ戻れと。

そこですかさずグレタさん、

「あなたがたが科学に耳を傾け、

わたしたち子どもの未来を確保するというのなら、

わたしたちはすぐにでも学校に戻ります。

そんなに法外な頼み事でしょうか?」

それにどう首相が答えたかはわかりません。

雑誌WIREDのウェブ版に掲載された彼女の活動タイトルに

グッときました。

未来のための金曜日ー

大人におとしまえを求めてストライキ

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)によると

地球温暖化を産業革命前の水準から平均1.5℃上昇までに抑えられなければ、森林火災、洪水、大規模な食糧不足が発生する可能性が高い

といいます。

1.5℃の壁を越えるのは早くても2030年とも言われ

地球を救うのに残された時間は10

しかない。

穀物生産も家畜の飼育も

気温上昇による影響を受け、

食糧不足と貧困につながります。

温暖化がもたらす影響は明らかです。

取り返しのつかない気候破綻を防ぐためには、

グレタさんのいうように

すぐに!

行動を起こさねばなりません。

科学者は、自分たちの知見と

グローバリゼーションに浮かれる為政者や

巨大企業との板挟みなのだと思います。

きっとそれを百も承知の少女は

オブラートに包んだような

きちんと向き合わない大人の物言いに

喝を入れる。

大人は、子どもの未来のことなど考えていない。

それならわたしも遠慮なんかしません

と。

だって、

彼らが求めている変革とは

ズバリ大人も含めた社会に大きなchange。

自分たちの生活、命に関わることだから。

子どもが発信するメッセージには

大人には叶わないインパクトがあると思います。

ストレートに問題点を突く感性に

わたしたちは未来の世代で、

未来のリーダーなのだという気鋭を感じます。

#FridaysForFuture~賞賛よりも行動を!~

若者によるムーブメントが眩しいこの頃。

先日はヘアドネーションの啓発活動をする少年のことを書きました。

→9/6投稿〜可愛くて頼もしい社会活動家発見!

海外に目を向ければ

18年フロリダ州の高校で銃乱射事件を機に

生徒たちがアメリカ全域で銃規制厳格化を呼びかけ

抗議集会を開きました。

そして最も代表的なのは

ノーベル平和賞を受賞した

マララさんの運動でしょう。

そして今まさに話題なのが

スウェーデンの16歳の少女

グレタ・トゥーンベリさんが始めた

気候変動に対する政府の無策に抗議するために始めた学校ストライキ

です。

大腕を振るう経済活動が地球温暖化をもたらした上

気候変動に政府が無対応であることに

心を病むほどに心痛したトゥーンベリさんは

気候への負荷を減らすため

12歳で肉を食べるのをやめ、

飛行機に乗るのもやめたそうです。

さらに抗議を表し問題意識を広めるために

スウェーデン総選挙を控えた1年前のある金曜日

学校に行く代わりに

「気候のための学校ストライキ」と書かれたプラカードを手に

国会議事堂前に座り込みました。

「未来のための金曜日」と称して

毎週金曜日に必ず座ります。

学校に行くより

問題を解決する方が大事だと。

たった一人で始めたアクションが

今では世界中の若者が賛同し

子どもも大人も一緒になって

大きな大きなムーブメントとなりました。

今月20日(金)の「気候ストライキ」

約160カ国、計400万人以上が参加(主催者発表)。

もちろん、23日の国連気候変動サミットを意識したものです。

ドイツでは全土で140万人がデモ行進。

クラスメートと一緒に、

また、親子連れという姿も。

ニューヨークでは

保護者の同意を条件に

学校を休むことを容認しています。

若者たちの持つ手作りプラカードは実に単刀直入。

「地球の代わりはない」

「いますぐ行動を」

「大人たちがもっと賢かったら学校へ戻ります」

「地球が燃えている」

「気候変動が続くなら私は子どもを産まない」

この日、日本でも全国20カ所以上でマーチが行われました。

渋谷の国連大学前でも

気候危機への早急な対策を求める

グローバル気候マーチ

が若者たちにより繰り広げられました。

👟 👟 👟 👟 👟

「大人たちが何もしないから私が始めただけです」

というトゥーンベリさん。

子どもには未来がある

私たちのためにも

お願いだから

もっと賢くなって!と。

彼女のスピーチと表情には

不甲斐ない大人たちへの

悲痛な叫びが込められています。

大人たち、

自分たちがいなくなった後のこと

考えてますか。

「#FridaysForFuture(未来のための金曜日)」

〜笑顔の花〜

~長野県安曇野市に咲く「笑顔の花」~

長野地区設立を機に訪れたこども病院のすぐ近くで

患者家族滞在施設「笑顔の花」

の開設に力を注ぐ

一般社団法人笑顔の花 代表理事の

茅房栄美さんと出会うことができました。

文字通り、

笑顔の素敵な2児のママです。

茅房さんは妊娠中に

我が子の障がいが見つかり

治療のために長期の通院生活を余儀なくされました。

専門治療の受けられる県立こども病院へは片道100キロ。

往復200キロ車を飛ばしての通院と

入退院の連続という生活に

心も身体も疲弊していったといいます。

しかし子どものためには全てが待った無し。

産後もそのような生活が続き、

我が子の医療的ケア対応や

行政の無理解と闘いつつ感じたのは

産前産後の母子や遠方から入院する家族が

心身を休ませることのできる

長期滞在施設の設立でした。

支援を呼びかけながら形になりつつある

「笑顔の花」でのひと時は

これからのこの施設の発展と

ここで笑顔になるお母さん

ご家族の風景を思い描くことができました。

中央が茅房さん、向かって右から農業をしながら安曇野の素晴らしさを発信している(株)ワンズベストの小室博文さん、そして絵本 紙芝居作家 読み笑わせ家&SHJアーティストの保科琢音さん、育児セラピスト ドラムサークルファシリテーター&SHJ長野地区コーディネーターの小倉輝久さん(「笑顔の花」前にて)

医療の進歩により

助かる命が増えた一方、

重度の障がいとともに生きていく

子どもの数が急増しました。

もちろんかけがえのない命を救う

というのは医療の最大の使命であるかもしれません。

しかし出生後の生活

というところに

心を寄せているでしょうか・・・

手が行き届いているでしょうか・・・

受け皿のないまま社会に放り出される

重度障がいと生きる子どもや家族の現状を

世の中に問う

という使命感も

茅房さんの笑顔から

痛いほど感じることができました。

とにかく待った無しの現状を変える

そのためにどんな苦労もする

そんな意気込みが

安曇野の大自然の中で凛と咲く

大輪の花のようでした。

笑顔の花にご支援を!

一般社団法人 笑顔の花ブログ(寄付先もこちらにて)