〜白杖ユーザーと歩く👣〜

視覚障害のあるアーティストが活動に向かうとき

最寄りの駅で待ち合わせして

ああだこうだとおしゃべりしながら歩きます。

白杖を持たない手を私の肘にかけながら

家であったこと

最近の朗読ライブのことなど

いつも話は尽きません。

彼女が歩きやすいようにと思っても

細かな失敗はいつものことで

反省することしきりです。

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活動病院までは公共交通機関を使いますが

帰りは16:30を過ぎで

そろそろラッシュ時に差し掛かる

とても人通りの多い時間になります。

渋谷駅を使うとき

大規模な工事現場の中を歩くのは

かなりの恐怖を誘います。

そして駅が大きければ大きいほど

歩行者の流れが色々で

ぶつかりそうになることは

一人で歩いていてもしばしばです。

そんなところを

視覚障害の方と歩く緊張感は

回を重ねるごとに

少しずつ和らいでいるとはいえ

集中力は必要です。

事故のないように細心の注意を

と心がけつつも

おしゃべりばかりして

つい相手が

”見えていないこと”

を忘れてしまうこともあり

注意、注意。

さて、

目的の駅に着いたとき

ホームに降りてから

改札に向かおうとするときに困難が生じます。

うっかり階段近くに降りてしまったとき

階段と線路の狭い空間は一人でも前進が困難。

帰宅ラッシュ時は疲れて家路を急ぐ人の波が

どどーっという状態。

このようななかに放り出されたら、

白杖を頼りに歩く人がどれほど不便で怖い思いをするか、計り知れません。

一緒にいるときはアシストするべき自分の存在が

かえって邪魔になっているもどかしささえ感じます。

いざ

エスカレーターがなく階段だけとわかったとき、

「ごめん!階段だ!」

たくさんの人がどーっと電車から降り

同じ方向にだんごになって押してくると

もう

エレベーターを探すこと

辿りつくことに

果てしない距離とバリアを感じてしまいます。

途方にくれている余裕などあるわけもなく

まごまごとして

周りに迷惑な顔をされるどころか

それこそが彼女にとって危険。

「ごめん。ごめん」の連続に

「大丈夫、大丈夫

いてくれるだけで安心だよ」

と慰められる始末。

視覚障害の生徒と廊下等歩くときの研修は

教員時代に受け、できる!つもりになっている自分。

アーティストともなんども歩いて慣れていると思っている自分。

しかし、歩く場所にはいろんな場面や場合があるということ

不自由がないと鈍感になってしまうことを痛感しました。

視覚障害の方の怖さや不安は計り知れないということが

今回、実感として伝わってきました。

改めて

視覚障害者と一緒に歩く方法

を勉強し直すことにしました。

こちらに参考になるサイトを貼ります。

「視覚障害者の誘導方法」

http://home.c00.itscom.net/t2oho4no/fukusitaiken/yuudou/yuudou.htm

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ホームの点字ブロック周囲の段差など

課題は満載の駅ホーム。

こんな無神経な段差はあちこちにあります(↓写真)。

このくらいの段差でも杖が引っかかり足がつまづく原因になります。 どの駅もホーム点検してほしい!

駅ホーム、

視覚障害の方にとって一番恐怖を感じるところだと

アーティストも話していました。

アシストする人がいることで安心できるというのですから

アシスト本人がまごついて

かえって危険を生じでしまわないよう

危険性の高い場所、エレベータの場所を

事前に把握しておく必要があると

反省しきり。

1日も早いホームドア完全普及ですが、

待っているだけではなく

一人一人が実際にできることがあります。

それは

白杖を持った方を見かけたら

声をかける

ということ。

いますぐ、誰にでもできる支援です。

いえ、支援するというより

普段見過ごしていることに気づかされるでしょう。

支援という言葉を使うならば

支援するということの意味やその方法を

教えられることの方が多いかもしれません。