院内学級の先生も!参加型活動が病棟の空気を変える!

治療や手術、血圧測定、採血、レントゲン、服薬、入浴・・・

入院生活も案外忙しいもの。

いろいろな処置の合間にしっかり身体を休めなくてはなりません。

学齢期の子どもなら、勉強もしなきゃ。

医師の許可があれば、院内学級に登校。

安静が必要ならベッドサイド授業。

宿題も出ます。

入院してるのに勉強?しかも宿題までやらされるの!?

という声が聞こえてきそう。

いえいえ、子どもは自由が制限されていればなおのこと

優先順位の高いものから取り掛かろうとする力があります。

退院してもとの学校に戻ったとき、みんなと同じ進度でいたいのです。

そしてもし勉強が嫌だな、と思っても

「するべきこと」があると

病気から気持ちをそらすことができます。

「治療だけ受けていればいい、薬を飲んで寝ていればいい」

それでは「退屈」というもう1つの憂鬱を抱えてしまいます。

子どものそんな思いに個別に寄り添うことが院内学級教員の一番大切な役目。

授業だけではない、放課後も病室を訪問して

入院しながらできること、やりたいことを一緒に実現しようとしたり

困っていることを一緒に解決したり

ただおしゃべりに花を咲かせるのもアリ。

趣味や好きな有名人が共通していたらグッと距離も縮まります。

子どもの方から職員室を覗きに来て、

宿題の質問や学習発表会の準備を一緒にやったり・・。

とにかく、治療の合間、体力があるときは

忙しくしている子どもたち。

授業が終わったらいそいそとプレイルームに途中参加です。

安静のためにベッドサイド授業を受けているところと

SHJの活動が重なることもしばしば。

勉強より、そりゃ、歌ったり作ったりマジックを教えてもらったりの方が

正直、魅力的。

理解ある!?教員だと、一緒に参加してくれる場合もあったりします。

先生、

「今日は楽しかったね」

なんて、思わずうっかり言ってしまう。

「でしょ?

👦 👧 👶 🧒 👦 👧 👶 🧒

プレイルームでの賑やかな参加型活動あり

ベッドサイドでのじっくり参加型活動あり

子どもだけじゃない。

どちらもそれぞれの形でいろんな人が参加してくれます。

それがまた様々なコミュニケーションを生みます。

退屈な入院生活

というイメージは何処へやら。

参加型活動にも星3つ⭐️⭐️⭐️!

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〜 定期活動のわけ〜

難病や障がいと闘いながら入院している子どもたちに豊かな情操活動を!

そんなスマイリングホスピタルジャパンのこだわり活動方針は、

🌀本物のアート

🌀定期活動

🌀参加型活動

🌀個別活動

このうち「本物のアート」はこれまで

またか~、

と言われてしまうくらい

強調してきたことです。

そしてその次の定期活動の理由は・・・?

不定期だと

生活のリズムや見通しが持てず、

「楽しみに待つ」

というワクワク感がありません。

単発だと

とかく活動者の満足に終わってしまう。

子どもたちがまたやりたい!

と思ってもなかなか次のチャンスは巡ってきません。

「じゃあまた今度の水曜日ね」

というわけにはいかないからです。

病棟へは、きちんと病院と打ち合わせをして手続きをしてからでないと、活動どころか、入ることもできないのです。

定期活動をすることによって、

○曜日の△時からスマイリングのアーティストが来る!

という期待感を持って

子どもたちはその時間を楽しみにすることができます。

保育士さんは生活のリズムになっている、といいます。

医療者は、処置等のスケジュールの区切りに、

看護師さんは○曜日の予定設定に一役買っている、といいます。

家族はその時間に子どもと参加するために用事の段取りを。

 

楽しみにしてもらうために

スタッフが毎回真心込めてポスターを作り、病院に送ります。

必要な枚数を印刷して、たくさんの子どもや家族の目に触れるようにと、

要所要所に貼ってくれる病院スタッフの丁寧さにも感動します。

あ〜、喜んでくれているな、

待っていてくれてるな、と。

質の高い芸術活動を楽しんでもらうこと以外に

これほどの付加価値があるとは

最初は思ってもみませんでした。

どの立場の人にも笑顔を届けられ、

重宝に思ってもらえるとは

夢のようです。

まずは定期活動に星3つ⭐️⭐️⭐️!

Happiness Helps Healing!

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〜笑いの種類〜

Happiness Helps Healing!

英語のことわざで

“Laughter is the best medicine”

というのがあります。

私たちSmiling Hospital Japan

も、これを理念として掲げています。

「笑いは1番の薬」

しかし、一言で「笑い」と言っても

いろんな意味の笑いがあります。

おかしいから笑うのですが、

この「おかしい」を分類してみると、

🌀興味や好意を持って対象を引き寄せるという意味

例えば、

清少納言の枕草子「いとをかし」

=趣がある 面白い

🌀普通とは異なるものについて疑わしく怪しいという意味

=常軌を逸している 馬鹿げた

と、その語源の説は2つあるそうです(東京新聞コラムより)。

もちろん私たちが目指すのは前者です。

参加型アートを通して、

できたから嬉しい!

みんなと歌えたから楽しい!

作った作品に満足!

楽器が弾けて嬉しい!

初めてのことに挑戦できた!

そんな時は嬉しくて笑います。

それから、

大道芸のようなパーフォマンスに参加する時は、

あり得ないことにワクワクした!

マジックができるようになった!

ボール回しに挑戦。ドキドキしたけど成功した!

こんな時は頬も心なしかピンク色になって興奮しながら

あ~楽しかった!!

と大満足の「笑い」です。

しかし、

大道芸人というのはときに

常軌を逸した!ことをするものです。

曲芸と呼べる離れ業です。

アクロバティックなことを病棟で!

天井まで届くはしごに乗ってジャグリングを!?

周りをハラハラドキドキさせるけど

最後はバッチリ決めて

見ている方は思わず「笑い」とともに拍手喝采です。

あ~楽しかった!!!

何と言っても「笑い」に一番近いのはクラウンの芸。

パントマイムは圧巻の技。すご~い!

おどけた仕草は爆笑を誘います。

みんな、手を叩いて笑っちゃいます。

こちらはどちらかといえば「いとをかし」ではなく、

正直いえば、後者の「馬鹿げた」に近いような。

クラウンはふざけたり

いたずらしたり

突っ込まれるようなことばかりして。

そうして目の前の子どもから

にっこり笑顔が見られたら

クラウンの方も満足満足。

参加できなかった子にはバルーンを多めに作ってそっと

置いて帰るピエロさんの

あったかさは、感動の笑顔の置き土産です。

参加してくれてありがとう~。

見てくれてありがとう~。

聴いてくれてありがとう~。

笑い・・・

子どもにも、お医者さんにも看護師さんにも

お母さんにもお父さんにも、保育士さんにも、

そしてスマイリングホスピタルジャパンのみんなにとっても

1番の心の栄養剤です。

“Laughter is the best medicine”

こちらも笑いについて↓

→4/2投稿〜たっきゅうさんと笑いと治癒力

→2017/9/20投稿 Does Happiness Help Healing?〜楽しい心は治癒を助けるか〜

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〜活動はいつもwin win win〜

入院しながら闘病生活を送っていると

ときに後ろ向きな気持ちに襲われます。

お友達はどうしてるかなあ・・

自分のことを忘れてしまっただろうか・・

妹や弟は元気にしているかなあ・・

早くおうちにかえりたいな・・

寂しい・・

治療は辛い。なぜ自分だけこんな痛い思いをしなくてはならないんだろう・・

だけど、自分が病気になってしまったせいでお母さんが大変・・

いい子にしていなきゃ・・

辛いなんて言っては心配をかけるから・・

我慢して早く退院するんだ・・

そんな思いから、無理に笑顔を作ったり、自分の気持ちを抑えたり。

お母さんはそんな我が子の気持ちはとっくに察している。

一番辛いのは子どもなのに、かえって気を遣わせている、

できることなら代わってあげたい。

そんなに頑張らなくていいんだよ、と言ってあげたいのに

余裕がなくなってしまっている。

そんな親子の葛藤が日常続くと、ギクシャクした関係を作ってしまうかもしれません。

また、兄弟や父親としても、

入院している当人のことが一番心配だけれど、

日常的に一番正面に向き合う付き添いの家族、

・・母親だったり父親だったり・・

との意思疎通や寄り添い方に戸惑いを感じることもあります。

チーム医療には医療者の他に、

心理士

保育士

ケースワーカー

など多職種が参加し、患者、家族への心のケアへの介入は十分行われています。

しかし、心理へのダイレクトなアプローチはときに

特に患児には「支援されている」

という受け身な気持ちにさせてしまうかもしれません。

僕は私は自分だけなんだ、

という自尊心が損なわれないような関わりが必要です。

2018/8/27 投稿~心に寄り添うということ

でも述べていますが、

直球でない寄り添いが、子どもに主体性を促し

笑顔や達成感を生みます。

やりたい気持ちをそっと引き出し、

やりたくなったら参加する

SHJの質の高い定期的アートプログラムがまさにそれ。

主体的参加型芸術活動によって、

子どもたちは、

心から楽しみ、

夢中になり、

心のままに自分の世界に没頭します。

我が子が喜んで自分から取り組む姿に、

お母さんが安堵し、救われたと話す方もいます。

お母さんが笑うと子どものストレスや心配が減っていく・・

そんな笑顔の連鎖が医療者を安心させます。

医療を施しながら子どもの心のバランスを心配する医師や看護師。

ホッと胸をなでおろし、職務に没頭できると聞かせてくれた医師もいます。

そればかりか、

「一緒に子どもたちのために頑張りましょう!」

と、医療とアートのコラボを意欲的に進める医師もいます。

患児

家族

医療者

の間に起こりがちな閉塞した煮詰まり感や

一番密接でいながら立場的な相入れなさがあるとすれば、

医療でない立場として病棟に身を置く私たちが

誰もが楽しみながら解決できる実践者かもしれません。

 

もちろん、私たち自身が活動を楽しみ、子どもたちから学ばせてもらっていますから、

誰もが嬉しい活動です。

まさにwin win winの連鎖。

三方よし!

医療でない立場で病棟に存在しうるためには

医療現場とは、

敷板が高く、最も遠い場所かもしれない。

長期入院を強いられる子どもたちのいる

小児病棟に至ればなおのこと。

私たち、入院中の子どもたちと関わるNPOは、

医療者ではない立場で病棟に存在するわけですが、

だからこその意義があることを前回書きました。

その一方で、

医療行為や科学と全く関係ない、対極にあるような立場にとって、

病棟に身を置く上での課題は満載。

そして緊張感はつきものです。

すでに活動に参加してくださった方にしてみれば、

ええっ、とてもリラックスして楽しそうだけど。

と思われるかもしれません。

まず、小児病棟への面会が許されるのは、両親だけです。

一般的に中学生以下の兄弟も病棟の外で待たなくてはならない。

(→2018/6/20投稿~兄弟の気持ち~)

それは小さな子どもであるほど、感染症を持ち込む危険性が高いからです。

恐ろしい院内感染を未然に防ぐことは医療現場において最大の注意点の1つです。

そこへ医療と無関係な、どこの馬の骨ともわからない人たちを入れるということ自体、

病院にとってはとてもハイリスクなことです。

勇気ある決断と言っていいかもしれません。

もちろん、感染予防のための準備(抗体検査&抗体不足の感染症はワクチン接種、年に1度の健康診断)

は全員が行なっています。

しかし、物理的な基準は満たしたとしても、

果たして、この人たちは闘病中の子どもたちや

障がいと闘っている子どもたちに

無神経な言葉がけや対応をしないだろうか、

デリケートな状態にある子どもにふさわしくないもの、

時に危険を伴うものを持ち込みはしないだろうか。

あるいは、子どもたちのプライバシーに首を突っ込んだりしないだろうか。

という不安は、間違いの許されない現場にとって当然あるでしょう。

最初の頃、遠慮がちなどこか卑屈な気持ちになってしまっていたのは

そんな現場の危惧が痛いほど伝わってきたからです。

所狭しと置かれた医療機器の隙間に入って活動をすることもあります。

そんな状況の中、医療の妨げにならないようにと、

小さくなっていた。

自分自身がやろうと決めたことに、

共感してくれる仲間が少しずつ増えてきたというのに。

必要だと確信していた自分がこんなに小さくなっていては

せっかく思いを共にしてくれるアーティストたちを戸惑わせてしまう。

何より、現場の子どもたちをがっかりさせてしまうだろう。

そんな当初の葛藤に終止符を打つことができたのは、

病院と信頼関係ができ始めた頃。

活動が始まったのを機に、

🌀今まで泣いてばかりいた子が笑っている・・・。

🌀締め切ったカーテンの中に閉じこもり誰とも口をきかなかった子が、カーテン全開で隣の子とおしゃべりしている・・・。

🌀プレイルームに遊びに出ることすら気乗りしなかった子が頻繁に部屋から出てくる・・・。

🌀笑わなかった子が楽しそうに歌っている・・・。

そんな様子を見た現場のスタッフたちが、

私たちを歓迎し、期待をかけてくれるのを感じるようになりました。

さらに、

🌀お父さんも子どもと一緒にはしゃいでいる・・・。

🌀お母さんが感動の涙を流している・・・。

🌀子どもの笑顔を喜ぶ家族・・。

🌀家族の笑顔にホッとする子ども・・。

その様子は、医療者にとっては

こんな時間が必要だったんだ!

と気づく瞬間であるとともに、

治療に専念できる安心感に繋がっていると確信します。

子どもたちを楽しませたい一心でやって来る、

というシンプルな真心が伝わった実感が持てました。

全ては子どもたちが、態度で、表情で、証明してくれています。

まずは子どもたちに感謝。そして、

リスクを覚悟で子どもたちのために私たちを迎え入れてくれる病院に

感謝しなければなりません。

いつも変わらない

医療でない立場で病棟に存在する上での使命・・・

●子どもたちが、アート活動があるからこそ治療を頑張れる、困難に立ち向かえるのだということを身を以て示してくれるような価値ある活動でなければならない

●緊張の連続を強いられる医療者に対しても癒しや楽しみを提供できる存在でなければならない

●医療の妨げにならないような立ち位置で最高のパーフォマンスをするよう努めなければならない

●子どもが主体的に表現しようとする活動でなければ、私たちの存在は意味を持たない

折に触れ、

「芸術活動を病院や施設の子どもに届ける活動」

を愛する仲間たちと共有したいと思います。

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