〜かわいそうな人じゃなくて・・〜

月に1度、事務局ミーティングの後、ボランティア説明会をしています。

今日の説明会にアーティスト応募をしてきてくださったのはフィンランドの音楽大学でハープを学び、演奏活動をしているNさん。

車椅子で来てくださったNさんは、様々な種類のハープを車に乗せて、求められるところどこへでも演奏に出かけるバイタリティあふれる女性です。

自身が立ち上げたNPO法人ホスピタルコンサート2001は、「芸術的な感動は治療や機能回復訓練と同じように大切なもの」と考え、病院や施設などでのコンサートを事業としています。

理念を同じくして出会うべくして出会ったと確信、いえ、SHJを見つけてくださったことに感謝するばかりです。

受け入れる側も演奏者にもスペースや経費、その他環境が整っていない現状の中、主に施設での活動をするにとどまっていたそうです。そんな中、演奏家で代表のNさんは、「SHJを知り、子どもたちと一緒に病棟で活動する夢がやっと叶う」と目を輝かせていました。

スマイリングホスピタルジャパンのホームページをを見つけた時は、「あ、これだ!」と思ったと笑顔で話してくださった時は、何より嬉しい瞬間でした。

小さい頃から入院生活が多く、ずっと車椅子生活。

いろんなボランテイアが訪れては演奏してくれたり、マジックを見せてくれたりしたけど、どれも単発の慰問。それが続くといつの日か、

「自分たちを哀れんで来てくれている。私ってかわいそうな存在なの?」

と子ども心に自問したといいます。

そんな風に思わせてしまうボランティアってなんでしょう。

・・・・・

「どう思いますか、松本さん」

単刀直入に尋ねてきました。

私は迷わずいつも心に思っていることを話しました。

「ボランテイアってやってあげてるじゃなくて、やらせてください、というスタンス。はじめは支えるんだと意気込んで活動を始めますが、逆に自分たちが目の前の方たちから大切なことを教わります。それに気付いて、子どもたちのところへもっともっと行きたいと思う。SHJのアーティストボランティアたちはそんな人たちです」

「治療を受けている人たち、困難と立ち向かっている人たちはかわいそうな人じゃなくて、尊敬すべき人たちです」

ホッとしたような顔で、「そんな松本さんを尊敬します」

嬉しい言葉をいただきました。

最初は試すような、怪訝そうな表情で説明を聞き始めたNさんでしたが、話せば話すほど穏やかな優しい表情に変わっていき、共感が生まれた瞬間を沢山感じることができた、素晴らしい出会いでした。これからもたくさんの共鳴がありそうな予感です。

NPO法人Hospital Concert 2001 Official Website

Smiling Hospital Japan Official Website