もぐもぐタイム🍖

息子が小学生の時

給食時間があまりにもやかましいことに

問題を感じた担任が

✔︎机は一人一人離して

✔︎授業と同じように前に向かって

✔︎私語禁止

というルールをつくった。

ただし、

みんながおしゃべりばかりせずに

ちゃんと食事を進められるようになるまで

の期間限定。

しかし、その光景の異様さに(これは推測)

担任は課題解決!を見ずに

このルールを撤廃。

担任の顔色を伺いつつも

再び子どもたちは

おしゃべりを始めて原状復帰。

成果が出て子どもたちの食が進んだかは定かではない。

この担任、

元に戻った子どもたちの楽しそうな交流風景や

食を通した場の和み様に

むしろ

胸をなでおろしたのではないかと想像する。

しかし一昨日の東京新聞朝刊第一面に

  「黙々 もぐもぐタイム」苦痛?

  小学校給食に続々 保護者懸念

という記事を見つけた。

そもそもこの「もぐもぐタイム」

2005年にすでに岡山では給食指導の手引書に登場し

2008年に学校給食法で食育推進が規定されて以来

給食指導の手法!として広がった

と記事にある。

ちょうどこの頃が息子の小学校入学の時期と重なる。

息子のクラスに設定されたルールが

まさしく「もぐもぐタイム」だった!

ということになる(知らなかった(~_~;・・・)。

しかし担任は

子どもたちのどんよりした様子を前に

本当の食育とは・・と自問自答した結果

廃止したのだろうと思う。

いっぽう

東京都教育委員会は

児童・生徒の健康づくりに功績があるとして

「もぐもぐタイム」を含む食育に取り組む小学校を表彰したという。

かたや、

おしゃべり推進のクラスもあるという。

「食事で大事なのは栄養ではなく、楽しむこと」と。

専門家はどう見ているのか。

栄養教育の専門家は

「低学年では黙って食べる時間は必要」という。

しかし、日本会食恐怖症克服支援協会

「『静かに』『全部』食べなきゃ、という緊張で

かえって食が進まない子がいたり

給食が苦痛になるなら本末転倒」

としている。

なぜ『静かに』食べなければならないのか。

なぜ『全部』食べることが大切なのか。

それを説明せずにただ

きまり

を押し付けることは危険だ。

子どもの考える力やどうして?

と思う素直な心まで踏みにじる。

自分の健康づくりや命に関わる「食」に関して

子どもたちが考える機会として

食育を捉えたらどうだろう。

さて息子。

「もぐもぐタイム」経験者としては

全くその意義を習得しておらず(いいぞ!)

帰省して家族で食事する時は

あれも聞いて

これも聞いて

と始まる。

どう思う?

と目下のテーマを披露し

意見交換となる。

なんとも

賑やかで楽しい食事の時間だ。

ところで息子の担任が

「もぐもぐタイム」を撤廃した理由を

子どもたちにどう伝えたのかが気になるところだ。

今日、久米島から帰省する本人に聞いてみることにする。

食事中、その経緯で話が盛り上がることは間違いない。

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小児病棟はすごく良い方向に進んでいる🏥

SHJに関わって頂いて

小児病棟はすごく良い方向に進んでいると

感じています

ある病院の医師から

こんなに素敵なメッセージをいただき

7年前にこの団体を立ち上げ

紆余曲折を経ながら

続けてきてよかった

と心から思います。

思えば

もうやめようか

などと思ったことは一度もありませんでした。

それはこの活動が決して

お仕着せのものではない

慰問という自己満足ではない

本当に喜んでいただけることをする

「子どもが主役」が根底にある

ということに自信があったから。

その自信がどこから湧くのか・・・

それは

「用意してきたものをやります」

ではなくて

相手の状況次第で方法や内容を変えることのできる

プロフェッショナルな人たちによる活動だから。

それでも医療機器が所狭しと置かれた隙間をぬって

個別に参加型活動をなんとか工夫するのは

プロとはいえ医療に関しては素人ですから

なかなかハードに感じるアーティストは多いのです。

それでも

子どもたちが楽しんでくれているから

親御さんたちもいつも楽しみにしてくれているから

保育士さんもシフト希望はSHJの日と決めているほど

活動を大切に思ってくれているから・・・。

だからアーティストたちには

苦労をかけるけど

医療スタッフにとって少々邪魔になっても続けよう、

と自分に言い聞かせてここまできました。

医療者の視線が痛く感じることもありましたが

NO!を突きつけられることもなく

それどころか

子どもたちのために頑張っているSHJという理解が進み

温かく見守ってくれているうち

だんだんとアーティストの立ち位置がつかめたSHJに

現場は信頼を置いてくれるようになりました。

ウォールアートを施した時の

「職場環境が良くなった!

これで仕事がもっと楽しくなる」

という看護師さんの言葉も決して忘れることのない

大切な宝物です。

活動を重ねるうちに、子どもの生活に一番近い保育士が

活動をなくてはならないものと位置付け、

アーティストやアシスタントと子どもの生活の向上に向けた新たなアイデアを話し合う機会が増えました。

その結果が

ウォールアート。

活動の時に保育士さんと

やりたいね!

と話題にすることが多くなっていき、

そしてこの案に飛びついたのは

外でもない病棟医長でした。

医療者と保育士が子どもの生活について話し合う、

医療者が保育士のアイデアに深く頷くなどは

通常見られない風景でしたが、

この時ばかりは

理想的なチーム医療の存在を実感しました。

しかし、もしかしたら、

この医長の子どもたちへの愛情と

SHJの活動の理念が重なったことで、

密度の濃いコミュニケーションや共通認識が生まれ、

実現できたのかもしれません。

だから

SHJに関わって頂いて

小児病棟はすごく良い方向に進んでいる

という言葉が

現場医師からいただけたのだと

確信します。

よい方向に進んでいる・・・

伸びしろもたっぷりあるということ。

これからの小児病棟の向上に向けて

現場スタッフとともに歩んでゆこうと

心に誓いました。

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広がる広がる!小児病棟ウォールアート🕊

日大板橋病院小児病棟の次は

日赤医療センター小児病棟の処置室。

カラフルな鳥や魚が壁を天井を泳ぎ

飛び回ります。

イラストレーターonly-toomariのデザインのもと

プロデューサーは子どもたち。

「どこに貼るのがいいかな」

「この辺りにたくさん飛んでいると楽しいね」

子どもたちと保育士さんと

ワクワクしながらプランを膨らませていると

看護師長さんが入ってきました。

ステッカーを見るなり

「わあ!楽しみね」

「そうだ、剥がしちゃいましょう」

とおもむろに壁に貼ってあった

医療者向けマニュアル?

注意書き?

「ここにあってもどうせ見ないのよ」

と言いながらビリビリと剥がし始めました。

師長さんありがとう!

これで心置きなく貼ることができます。

「やった!好きなところに貼っていいんだね!」

はしゃぐ子ども3人が

  ここがいいあそこがいい

  そこは見えない

  もうちょっと上に

などと言いながらレイアウトを考えます。

まず入り口に立ちます。

  痛いの嫌だな・・

  と渋々扉を開けて入った時に

  目の前に鳥がたくさん飛んでいるように・・。

「あそこ!もうちょっと右!」

「男の子の鳥と女の子の鳥を一緒に貼りたい」

そして今度は処置用ベッドに横になってみます。

  天井にも貼っていい?

  「もちろん!」

自然と目に入ってちょっと嬉しいかもしれないね。

「真上じゃなくて、ちょっと下がいい」

掲示物がすっかりなくなった真っ白な壁には

思う存分たくさん貼ろう。

高いところは長身男子に貼ってもらって。

お医者さんが座った時に

隠れない位置はどこかな・・・

たくさんの医療機器が乗ったワゴンで隠れない場所は?

そしてせっかくだから

壁のシミを鳥で隠しちゃおう。

子どもの手が届かないところに貼るのは

看護実習生や看護師さん。

子どもたちが現場監督になって

看護師さん

実習生の皆さん

保育士さん

看護師長さん

みんな集まって

ガヤガヤと貼っていきました。

「これで私たちも仕事が楽しくなる!」

とは看護師さんの言葉。

嬉しくて心踊りました。

医療者の表情一つで

子どもを不安にさせるか、

安心させるかが決まると言ってもいいくらいですから。

ナースステーションからもバッチリ!見えます。

子どもたちのはしゃぐ様子に

ウォールアートをやって本当に良かったと満ち足りた気持ちになりました。

現場の医療者にとっても居心地のいい空間を作っていること

この上のない喜びです。

それというのも

このワクワクを作っているのは

他でもない

子どもたちだということ。

これこそが

一番の喜びです。

主役はいつでも子どもたち。

これから全国に広げていきます。SHJ小児病棟ウォールアート!

お問い合わせはこちらまで 

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〜強制的ボランティア❓〜

12/11に オリ・パラ児童生徒観戦招待の怪(~_~;)

と題して久々の”怪”を書きました。

オリパラ教育の集大成として

学校の生徒が

オリ・パラに招待されるという内容。

「マラソン会場が変更になったほどの酷暑の中、

熱中症は?食中毒は?

ただでさえ交通機関の大混雑が予想され

企業によっては期間中は在宅勤務が検討される中、

大勢の移動は安全?引率は目が届く?」

と疑問を並べたものです。

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オリパラ教育の目的は、

 ・ボランティアマインド

 ・障害者理解

 ・スポーツ志向

 ・日本人としての誇り

 ・豊かな国際感覚

の5つの資質を育むとともに

共生・共助社会の実現を目指し、

「平和でより良い世界の構築に貢献する」

東京都教育委員会サイトより)

というものですが、そのうちの一つ

「ボランティアマインド」の資質を育む

については

え?逆のことしてるじゃん!

と思った次第。

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少し前に

都内公立中学校と高校に

ボランティアが定数割り当てられ

実質半強制的なボランティア参加が求められていることを

新聞で知ったからです。

ボランティアとは自らの意志で行うもの・・・・

ですよね。

この手法で「ボランティアマインドの資質」が

育まれると考えるところ、

言葉の意味そっちのけでキーワードを並べているだけなのかな?

とオリパラ教育理念に「知」

が感じられずにため息。

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ここをさらに深く掘り下げようと見つけたのが

11/14付ビジネスジャーナル

東京都が、都内公立中学校と高校から6000人のボランティアを募集する計画を立てていると報じた。

NHKの報道によると、都の教育委員会は任意の参加と説明しているにもかかわらず、実際は中学校の場合で1校当たり5人の生徒と引率教員1人などと割り振られており、半強制的に参加を求められているという。

ちなみに、厚労省のボランティアの定義は

厚生労働省社会・援護局 地域福祉課 サイトによると

一般的には

「自発的な意志に基づき他人や 社会に貢献する行為」を指してボランティア活動と言われており、

活動の性格として「自主性(主体性)」「社会性(連帯性)」「無償性(無給性)」等があげられる。 

としながらも、

厚労省の立場としては

ボランティアについて明確な定義を行うことは難しい、

と明言することを忘れていない。

ここに強制的ボランティアのつじつま合わせがあるのか?

しかし、

活動の自主性、自発性及び創造性が最大限に尊重されなければならない・・・
とも添えられていて、

ほら、やっぱり言ってることとやってること違うじゃん!

ということになります。

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“怪”はさらなる”怪”を呼んでいます。

「平和の祭典」のはずのオリ・パラは

ボランティアを強制?(意味がわからないけど)したり

特別支援学校の生徒を競技に招待(動員とも呼ばれる)し

競技会場に車椅子やストレッチャーで向かう子どもの身にならず

引率教員の不安や苦労にはまったく目を向けない。

当事者意識も主体性もあったもんじゃない。

都教委、ボランティアマインドをなんと心得る⁉️

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GCU(回復治療室)での5年間👶

念願の長野地区を設立し

準備を進めてきたのは

信州大学病院での活動。

長野地区コーディネータ小倉輝久さんは

ドラムサークルファシリテーターで

初日は病棟プレイルームで総勢23名で賑やかに

ドラムサークルを。

この様子はまた改めて書きたいと思います。

さてこの病院にはもう一つ活動場所があります。

GCUというところ。

Growing Care Unitの略です。

NICU(新生児集中治療室)

が早産児や低出生体重児、治療が必要な赤ちゃんなどが入院する集中治療室。

それに対してGCU(回復治療室)は

NICUで治療を受けてきた赤ちゃんが退院する準備をしながら入院する部屋です。

とは言ってもこの日一緒に活動するのは

生まれてから5年もGCUのベッド上で過ごしているAちゃん。

さぞストレスが溜まっているだろうと察していましたが

人見知りもなくとても礼儀正しいのです。

愛想の良い優しい笑顔で迎えてくれたその様子に

かえって拍子抜けするほどでした。

何か救われたような気持ちになると同時に

その大人びた雰囲気に

この極めて限られた空間での

Aちゃんの5年間を思いました。

自分を守るため

家族を悲しませないため

本当の心に蓋をしてきたその毎日が

すっかり染み付いてAちゃんという一人の少女を作っているのかな、と。

愛想よく賢いAちゃんは

ユニット中のみんなのアイドルであり癒しの存在だと

活動を見学してくれた医師が教えてくれました。

そんなAちゃんに小倉さんは個別の活動を。

持ってきたシェイカーや

小さなドラムパン、Hapiという幻想的な音がする打楽器などの

いろんな音を出してAちゃんにも触ってもらおうと

マレットを手渡してみたり楽器を近づけてみたるするけれど

興味を示してくれません。

「小倉さん、マレットをもっと届くところに近づけたら?」

とか、

「看護師さん、ベッドの柵はもう少しおろせませんか」

などど、

なんとかAちゃんの楽器へのリーチを容易にする環境を作りたい私でしたが、

しかし小倉さん、そっとAちゃんの様子を見て

絵本を読む活動に切り替えました。

最初はニコニコ耳を傾けていましたが

そのうち飽きてしまったのか

あちこちへ視線を移し

ふたたび気もそぞろになりました。

ベッド上においてある医療機器の空袋はお気に入りのおもちゃなのか

それをいじり始めました。

このとき、

この子は人に気を使うのをやめて

本当の気持ちをさらけ出せているような気がしました。

つまらないものはつまらない

自分の興味を優先させていただきます、

と(このとき、小倉さんも同じように感じたと振り返りの時間に話していました)。

そこで小倉さん

用意した折り紙を取り出し

何気なく工作を始めました。

手を動かすことに今は夢中なんだな、

ということに気づいた小倉さんの機転でした。

外でもない

NPO絵本で子育てセンター絵本講師であり、また

NPO芸術と遊び創造協会おもちゃインストラクターでもある小倉さんです。

絶妙な切り替えとたくさんの引き出しを持つことで

子どもの気持ちを読み取り

子どもが自分から楽しもうとする意欲を引き出す専門家。

小倉さんが楽しそうに折り紙工作をする様子が気になり

じわりじわりと体を寄せ

ベッド柵の間から手を伸ばし

折り紙を触り始めました。

ちぎるような手の動きをしながらも

力弱い為に指先に力が入らずにいると

すかさず小倉さんはほんの少しちぎり目を入れそっと置きました。

それに手を伸ばしたAちゃんはちぎる、ちぎる。

まだまだもっともっとやりたい、というふうです。

動きが活発になりちぎるほどに

そばにあったビニール袋に破片を入れていくことを

二人で笑い合いながら楽しんでいます。

袋を振って遊んだり

ポンポンと手のひらで叩いて中の色とりどりの折り紙のかけらの動きを

うっとりと見つめていたり。

そこへ用意してきたサンタクロースの折り紙を

そっと忍ばせた小倉さん。

袋の口をしっかり結ぶとカラフルな風船になりました。

その中でいろんな色の雪にまみれてサンタさんが遊んでいるようです。

存分楽しんだAちゃんの笑顔は本当にキラキラとしていました。

最初は時間がかかったけれど

「時間はいくらかけてもいい。子どもをよく見て

今の気持ちを教えてもらうこと」

そんなことをAちゃんと小倉さんから学びました。

せっかちになること、焦ること

ああしたらこうしたらと気が急くことの

弊害は子育て中に学んだはずなのに・・と

自分の短気な性分に苦笑を隠せませんでした。

活動の終わりを告げ、ゆっくりと片付けを始めた小倉さんに

「え、もう帰っちゃうの?」

というような表情などひとかけらも見せずに

気持ちをピタッと切り替えたAちゃん。

最初の愛想たっぷりの優しい笑顔に戻り

手を振ってくれました。

名残惜しんでくれていたら

身勝手だけど、かえって余韻も爽やかだったかもしれない。

Aちゃんの礼儀正しさ、感じの良さが

なんとも気になるのは数日経った今も変わりません。

これから関係を深めていく

小倉さんのゆったり寄り添う柔らかい佇まいで

Aちゃんが伸び伸び自分を解放していってくれたらなあ

と人知れず祈る私です。

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