〜正解のない学校〜

「この学校には正解がないから

本当にこれでいいか自分で考えるようになった」

東京都世田谷区立桜丘中学校の生徒の言葉です。

校則もなく

出たくなければ授業に出なくてもいい。

そんな自由な学校づくりがこの国でできる

ということが意外だし嬉しくてたまらない。

職員室前の廊下には机が並び

パソコンで調べ物をしたり

動画を見たりしていい。

通りかかった校長先生に気軽に話しかけ、

「校長先生、〇〇って知ってる?」

そんな会話も飛び交う。

世田谷区桜丘中学校。

現在の校長が着任した9年前は教員の怒鳴り声が止まないほど

荒れていたという。

教員たちには

「生徒たちの声を聞こう」

「絶対に怒鳴らないで」

と伝えた。

学校を良くするためのヒントは子ども達からもらった。

制服は強制しない

スマホ持参OK

部活前に軽食をとっていい

など

全て実現しています。

5月5日付東京新聞「こどものあした」より一部引用

生徒に迎合している!

大人というだけで偉いと思っている人からは

そんな声が聞こえてきそうです。

事実、この学校の実践をうちでも!

と取り入れる学校が続くわけではないのが

いかにも不思議です。

子どもの権利条約は絵に描いた餅でしかないのかな。

少し逸れますが、障害者差別解消法も形骸化しているような気がします。

やはり人権意識そのものに問題があるように思います。

自分の意見を言っていい、

自分の意見を聞いて尊重してくれる

そんな大人の温かな眼差しがあってこそ

子どもがのびのびし、瞳が輝きます。

2019年総人口に占める15歳未満の子どもの割合が

12.1%。

もはや15歳未満はマイノリティ。

ますます守られ尊重されなくてはなりません。

少子化も進んでしまい、

子どもの意見が少数意見として葬られるような社会にならないように、

変えていかなくてはなりません。

桜丘中学校の例がモデルとなり

広がっていってほしいと切に思います。

決まった年数で教員が機械的に異動する制度を廃止すれば

学校を変える!

子どもたちがのびのび輝く学校を作る!

そんな気鋭ある教員は

学校づくりに生きがいを感じ

子どもとの関係性は向上するでしょう。

現に桜丘中学の校長は

今年で10年目。

試行錯誤を重ね

時間をかけて作り上げてきた結果なのです。

より良い教育現場を作り子どもの成長を

温かく見守るためには

まず大人が勉強し、意識改革しなくてはならないでしょう。

子どもたちの考えに耳を傾け

子どもたちに教えてもらいながら。

〜子どもの権利条約 2〜

子どもの権利条約が

国連で採択されたのが1989年。

発行は翌1990年。

 日本で批准したのが1994年です。

1/13投稿〜子どもの権利条約〜に続き、

その時代と自分の育ち、さらに子育ての頃に重ねてみます。

我が子2人、既に幼稚園と小学校に通っていた頃。

上の子の学校で

ちょうどNIE*が始まった頃と重なります。

NIE(Newspaper in Education=学校などで新聞を教材として活用すること

97年には、47都道府県全ての地域で行われるようになり、

娘の学校では「NIE実践指定校」として熱心に実践されていました。

活字を通して

いつか行動に移せるように、

まず”知ること”

”知ろうとすること”

”意見を持つこと、表現すること”

を大切にしていたように記憶しています。

条約に当てはめるとしたら、4つの基本原則の1つ、

✔︎子どもの意見の尊重

に当たります。

18歳未満の子どもを、

大人に守られるだけでなく

権利を持つ主体として位置付けている条約に合わせ、

NIE教育が進めらていったのかもしれません。

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自分に重ねてみると、

各国で批准されたのは社会に出て結婚、出産の頃。

日本ではその4年後、まさに子育て奮闘期に突入する頃でした。

条約の必要性が出て、さらに深刻な人権問題への対応に追われる世界情勢

が激動の中で移り変わっていく過程は、

自分にとっては子育てを始め、

目の前のことに精一杯の時代だったと、

改めて感じます。

さらに遡ること幼い頃。

東京で育ったといえども

空き地や林など遊ぶ空間がたくさんあった時代です。

ランドセルを玄関に放り投げたまま

暗くなるまで帰らずにいたあの頃。

遊ぶ時間がたっぷりと保障され、

学校でもクラスにいろんな子がいて

多様性の中でのびのびと動き回っていた。

遊び=外で身体を動かすこと

そんな時代。

まだ子どもの権利条約など

一粒の種もなかったなんて。

あの頃の方が子どもたちは

のびのびしていたように思います。

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子どもの権利条約が生まれた今から30年前に、

子どもを取り巻く環境がこれほどまでに変化するとは誰も予想しなかったのではないでしょうか。

時代は変わっていっても、

条約の基本原則、

✔︎差別の禁止

✔︎子どもの最善の利益

✔︎生存・発達の権利

✔︎子どもの意見の尊重

は普遍です。

いつもここに立ち返り、

大人は自分たちの行動を省みること、

社会の宝である子どもたちが

いつ、何時も

大切にされることを願わずにはいられません。

子どもの権利条約全文(日本ユニセフ協会サイト)