〜入院して初めての笑顔〜

「あっ」とおどろくトランプマジックに興味を持ち「もう一度見たい」という思いがわいてきた。その時に体調が悪かったがモジャさんが来てから元気になったからまた来てください。待っています。

病棟で時々とるアンケート。小5男児の感想です。一度見たマジックが強く印象に残っていたのでしょう。入院中に、ちょうどSHJの活動がありマジシャンが来てくれて元気になれたんだね。

そしてお母様からのコメントも添えられていました。

2週間ほど、抗がん剤の副作用に苦しみ、歩けず話せず起き上がるのも容易ではない状態の時、モジャさんが来てくれて数々のマジックを見せてくださいました。大好きなマジックを眼の前で見られたことに感動で、その一瞬は痛み、苦痛から逃れることができました。息子に入院してのち、初めて笑顔をくださったのがモジャさんです。今でもあのひと時の感動が忘れられません。「また来るね」と声をかけてくださいました。息子と待っています。長く苦しい闘病生活に感動と癒しをありがとうございました!

アンケートは活動の向上が目的ですが、とるほどに、SHJの理念とプログラムがすっかり受け入れられ喜ばれていることがわかり励みになります。

モジャさんはじめ、SHJのアーティストによる参加型活動は、単なる気分転換の楽しい時間という枠を超えた「凄いアーティストの本格的な芸術活動」。

目の前で繰り広げられるダイナミックなアートは「入院してたからできた体験」とも言われ、入院生活を「➕」に変えるほどの力を持っています。

さらに他のお母様からは、

今年の頭に息子が入院して、気持ちが落ち着かない中、保育士さんから塗り絵ワークショップに誘っていただきました。鮮やかで細かな色使いの絵葉書に、心が温かくなりました。入院して3ヶ月が経ち、息子がイラストの塗り絵をしています。異年齢の子どもたちが集まり、歓声を時々あげながら、皆懸命に塗っています。黙々と集中して塗っている息子を見て、他の子供達を見て、気持ちがさらに温かくなり、希望で胸が熱くなります。このような機会を与えてくださりありがとうございます。息子が塗った絵は、いつも心配して祈ってくれている祖父母に送ります。今後も楽しみにしています。

お母さんたちにとっても大きな力になっていること、嬉しくなります。

病棟保育士さんからのコメントからは、日々子どもと家族全体に寄り添い支える立場としての温かさが伝わってきます。

いつも楽しく素敵な活動を企画してくださり、ありがとうございます。毎回違った内容で、次はどんな人たちが来るのかな?と子どもたちだけでなく、付き添いの方、スタッフも楽しみにしています。内容が様々なのでその度に子どもたちの目の輝きも違い、その姿を見ていてとても嬉しくなります。病棟で生活している子どもたち、そして付き添いの方たちにとても大きな刺激になっているのだな、と感じています。

医師からは、

子どもたちが笑顔になることが我々病院スタッフにとって、一番の喜びです。子どもたちの未来のために、ともに頑張りましょう!

医療者に一緒に頑張ろうと言われることは私たちの本望。SHJの活動が現場で欠かせないものなのだと気づかせてくれます。

入院してから初めて笑った!

どれだけ我慢してきたのだろう。

そんな子どもたちのために、もっと頑張ろう。もっともっと多くの病院や施設で活動ができるように!

SHJが子どもたちに笑いをもたらせば、医療者も安心して治療に専念できる。

→治癒率が上がる、早くなる・・!

→子どもたちに、家族にもっと笑顔!!

そんな公式を勝手に作っています。

SHJヒストリー34〜そして沖縄へ!〜

2012年5月に神奈川ではじまり、その後、東京、宮城、京都、大阪で。

さらに北海道、静岡、愛知、広島、兵庫、福岡へと広がったSHJ。

今年は茨城、そしてついに国内最南端の沖縄地区が宮古島で設立となりました。

宮古新報による沖縄地区設立紹介の記事 アーティストのコメントが最高です。中央は地区コーディネータの神原夫妻。

活動する病院、施設の数は現在合わせて44。登録方法、活動の形態や報告の仕方はそれぞれがちがっていて、各地区のコーディネータが工夫して運営しています。雰囲気や患者さんたちへの向き合い方もそれぞれで、戸惑いながらも勉強になります。

病棟に入ることができるのは基本保護者のみだから、病院と団体がいかに信頼関係を築くかというのも大きな鍵。

個人でボランティアをさせてください、と言ってもなかなか入れないのはそのためで、「まずはスマイリングホスピタルジャパンに登録してください」と案内してくれる病院もあったり。

そんなこんなで、現在活動しているアーティストは130を超えました。

たった6年弱でどうやってここまで広げたの?

とよく聞かれるけれど、はじめた張本人としても、

自然と・・。

としか言いようがないくらい、無理してアーティストを誘ったわけでも病院に営業したわけでもない。

この団体を設立に駆り立てた何かが、いざ活動が始まると勢いを増した、という感じ。それもやっぱりごく自然と。

趣旨に賛同する人が後を絶たない草の根の支えが基本にあります。

そして支援してくれる団体や企業も。

そんな方達に見守られ続けることで継続発展がある。

実際の活動は、地区をまとめるコーディネータのちから、そしてアシスタントの存在がなくては全く無理。

その上で、アーティストがアーティストを呼び、アーティスト一人ひとりの素晴らしいプログラムが実績となり活動場所が増えました。

もちろん紆余曲折はありました。

残念ながら撤退した病院や地区もあり、わずかながらアーティストやコーディネータを辞めた人も。苦い思い出も悔しい無理解も屈辱も、そして理不尽な思いもすべて糧にできたかな、と今だから言える。

困難と向き合う子どもたちに教えてもらったたくさんのことは、かけがえのない宝もの。

それさえあれば、転んでも転んでも前を向いていけそうな気がします。

これから出会う子どもたちやお母さんたちからも、心ふるえるような感動や気づきをいただきながら、今後スマイリングホスピタルジャパンがどんな風に成長していくのか、ワクワクします。

さらに高め合える人がもっと増えたら未来はさらに輝くにちがいない。

スマイリングをもっと盛り上げながら自らも成長したいと思う人、こんなやり方どう?とアドバイスしてくれる人をどんどん巻き込みたい。

全国に広がった今、改めて関わってくださる方達へ感謝し、草の根の活動を大切に、そして開かれたNPOでありたいと思います。

Smiling Hospital Japan Official Website