子どもが大切にされる平和な社会へ

スマホ育児〜子どもとお母さんが大切にされる社会へ〜

子どもへの悪影響が心配だけれど、機嫌がよくなったり自由な時間ができたりするので育児に多少の時間スマホを使う母親や父親は多いようです。3歳児の6割が利用しているというデータも見つけました。「スマホ育児」という言葉で語られるほど、社会問題として批判されています。でもちょっと待って!

ある日の電車内での風景。

2〜3歳くらいの幼児がぐずって泣いたり暴れたりしている。そばにいた年配の女性がイライラした様子で睨みつけている。そこで母親はたまらずふとスマホを取り出し動画を見せると幼児はおとなしくなり、お母さんはホッとした様子。しかし追い打ちをかけるように女性がその一部始終にさらに批判の目を向けものすごい形相で今にも爆発しそう。

周囲に迷惑をかけないようにとの苦肉の策だというのに白い目で見られてしまう。ベビーカーで電車に乗ることもまだまだ市民権を得られていない印象だし、スマホ育児を批判するどころか、逆にお母さんたちの苦労を思う。

スマホがこれだけ生活に入り込んだ時代、子どもにはどう付き合わせたらいいのだろう。多くの母親は子どもにスマホを使わせることに後ろめたさを感じているといいます。年配の人たちにもそれをわかってもらいたいなあ。「スマホを子どもに使わせるのは絶対にダメ!」と年長者が若い親を追い詰めちゃダメ。当たり前に手元にあるスマホ。便利になりすぎた時代だからこそ、その文明の利器をどう使うか(健康への悪影響などを考慮し、自分なりのルールを作って守るとか)、周りの年長者も、そしてスマホ育児しちゃう親世代にも、新たな知恵が必要になったということ。

子どもは社会の宝のはず。育てる立場の親世代がもっと大切にされてもいいんじゃないかな。

子どもたちが騒げばテレビをつけておとなしくさせていた頃を思い出す。テレビがあって本当に助かった。スマホ〜を批判している人たちの中にもテレビのお世話になった覚えはあるはず。そしてテレビがなかった時代は・・と遡ってみると、外で暗くなるまで遊ばせても安心な地域のつながりがあった・・・。私の家にテレビが入ったのが3歳の頃。カラーテレビをいち早く購入したお隣へ、近所の子どもたちと押しかけた思い出はくすぐったい。そもそも、テレビよりも体を動かすのが大好きだった幼少期、暗くまで外にいた原風景に思いを馳せてしまうのは歳をとったせいかな。

母が元気だったら、「便利な時代になったわね。お母さんなんか、あんたがあまり遅くまで外にいるもんだから心配したものよ。泥んこをまずきれいにするの大変だった〜」なんて言われそうだ。