実るほど、頭をたれる稲穂かな〜終戦記念日に寄せて〜

息子が閉寮期間を利用して沖縄久米島から帰京しました。4月から4か月間の”積もる話”を弾丸のように語るその様子から、離島留学させてよかったと、改めて感じます。学校で、地域の行事で、あらゆる場面での人々との交流、出来事がそのまま息子を成長させてくれていると確信したのがその理由です。

離島留学する生徒のために里親制度というのがあり、一人につき一家庭が学校行事や保護者会などに出席するなど、現地での親代わりとなってくれます。週末のたびに家庭のなかで家族の一員として自然体で扱ってくれます。里親さんとの交流のなかで沖縄の人々の生き方を肌で感じているようです。多様な価値観や人生観を知ることが留学の目的だったこともあり、この点では”はなまる”がつくほど希望が叶ったわけです。

8/15は終戦記念日。実際は8/14にポツダム宣言を受諾し、玉音放送が行われた72年前の今日を終戦の日としていますが、その年3月、追い詰められて唯一の本土決戦と言われる地上戦に突入。6月まで続き、数10万人の犠牲者を出しました。戦後の日本からの分割統治や、返還後の米軍基地の残留、現在に至ってもなお、いえ、さらにその影が強くなっていると言えます。

そんな何代にもわたる、長年の苦労に基づく反骨の精神を土台とした沖縄の人の生き方を、里親さん家庭でたくさん感じて、心から尊敬している様子。転んでも踏みにじられても立ち上がり、たくましく生きてきた沖縄の人の強さと優しさ。強く印象づけたのが、強さの内側にある彼らの謙虚さだと話す息子。私も何度も訪れてこの土地の人々の素晴らしさを知っていたからこそ、家族で選んだ沖縄留学。

”実るほど、頭をたれる稲穂かな”

人間一人、どんなに出世したって所詮ちっぽけな存在であることを肝に銘じ、社会的に偉くなっても決しておごらない人間性。並大抵でない苦労を重ねたゆえのふところ深さに、頭が下がる思いです。

本物の強さとは・・・? 

経験から学び続ける息子による逆出前授業レポート~その1~は、お世話になっている里親家庭に感謝と敬意を込めて作成しました。