〜美しい心 2〜

 今日は全盲の朗読家、川島昭恵さんのアシスト。

  8/29/2017  「美しい心」と題して川島さんの活動風景を書きました。

こころの目で周りを深く感じ見る。

朗読する、というより、読みながら目の前の人と魂の交流をしているみたい。

そう感じつつ語りの様子に心を動かされたのは、今日も同じです。

「私ね、目が見えないんだ。だから字を読むのではなく点字を読むね」

朗読をする前にそう話す川島さんは、まるで子どものように純粋で透き通った心の持ち主。

病院へ向かう途中で、私の尊敬する盲ろう者のバリアフリー研究者、東京大学教授 福島智さんが確か川島さんと同じ盲学校出身だったことをふと思い出し、

「ねえ、福島智さん知ってる?」

と聞いてみた。

「あ、トムのことだね?」

「えっ、トム?」

「そう、英語の授業で一人ずつ名前をつけることになって。智は『とも』とも読むからトムになったの。あ、福島くんは同じクラスで隣の席だったのよ」

そうだったのか!なぜ今まで話題にならなかったんだろう。と時間を無駄にしたような気持ちになりました。

福島智さんの著書、「僕の命は言葉とともにある」

は私にとってバイブル。手放せない大切な本。

試験のたびに「福島くん」に教えてもらって100点近くとる川島さん、片や当の福島くんは昭恵さんほどは点が取れなかった話など、楽しかった盲学校でのエピソードをたくさん聞かせてもらいました。

「恵里さんにもいつか福島君に出会えてもらえたら嬉しいです。私の自慢の友達ですから。友達の友達は友達てな歌がありましたよね」

と川島さん。

いつか会いたい。そして指点字の発明によって福島さんのことばの世界を広げた福島さんのお母さんにも会ってみたい。

興奮冷め止まぬうちに活動が始まりました。

言葉の出ない子どもにも、ゆったりと話しかけながら何かしらの反応を待ち、空気の動きを感じとると、じゃ読むねと言って1ページごとに「めくるよ」と声かけするのが川島さんのスタイル。

「今日の子たちはあまり声は聞かせてもらえませんでしたが、時折反応してくれる声に、一緒に楽しんでもらえていることを確認でき、嬉しかったです。

相手の顔が見えない私には、声が聞こえないと時々楽しんでもらえてるかなと不安になる時があります。

そんな時、一緒にいた松本さんや保育士さんが『いい笑顔になって聞いていたよ』

と教えてくれると、安心して嬉しくなります。

そして、そういう反応を貰えない時にも、心は一緒に楽しさを分かち合えてると信じています」

と感想をメールしてくれました。

いつでもどこまでも心の美しい川島さん。

今日も病室に、魔法にかけられたみたいに穏やかな心地よい風が渡りました。

互いに

ありがとう

と言って、手を振りました。

美しい心に出会えた日。

今日も少し心が綺麗になったみたい。