「ばかやろう」
「殺すぞ」
と怒鳴る。
ものを投げつける。
日常的に暴力を振るう。
・・・・
これらは
生徒への教員による
不適切な指導
行き過ぎた指導
と呼ばれます。
同じやり方で我が子をしつけたら、
不適切なしつけ?
行き過ぎたしつけ?
とはいわず、
明らかに
虐待
であり、
親は
児童虐待防止法違反や暴行罪、
傷害罪、強要罪
で逮捕される可能性があるほどの罪。
何か問題があると
「不適切な~~」
というタイトルがつくこと自体に違和感を感じます。
不適切=適切でない
暴力は適切でないどころか
犯罪ですよ!
どこか加害者をかばう
要らない思いやり
を感じてしまいます。
特に教師と生徒
親と子
のような
力のあるものと非力なものとの関係において起こる事象に関して。
虐待を受けて自宅で死亡した小4女児(千葉県野田市)の事件についていえば、秘密だと言いながら助けを求めたアンケートを加害者の父親に渡すという
非力な行為どころか
子どもを守る立場が行なった愚行により
最悪の事態を招いたのです。
・・・・・
弱い立場である子どもが
大切にされないのは
大人自身が非力だからです。
非力だから
非を「不適切」などという文学に
変えたりするのでしょう。
・・・・・
何れにせよ、
不適切な指導や
虐待が主な理由であろう自死が
10~14歳の子どもの死因で1位であること。
-2017年厚生労働省による人口動態統計による-
近年日本で自殺者が減っている中、
この年代の子供たちの人数が増えている。
しかも少子化の時代に!
子供の孤独度が世界一、という恐ろしい事実がこの実態を表しています。
国連の関連団体が発表する
各国の幸福度ランキングも参考になります。
日本は156カ国中58位。
昨年からさらに4つ順位を下げました。
OECD経済協力開発機構の調べによると、
加盟国36カ国中32位と
特に先進国の中で幸福度が低い現状が浮き彫り。
もはや先進国なのか・・。
経済力と心の満足度がアンバランスな状態=
競争社会の中で人間が人間らしく幸せに生きることができない図
見事と言っていいほど、
OECDの打ち出す順位に現れています。
大人が社会生活の中でストレスを抱え
精神的な余裕がないことが
不適切な
行き過ぎた態度
という結果に出てしまうのでしょうか。
立場や知識を振りかざす大人に対して
子どもは圧倒的に非力。
そんな相手に
「殺すぞ」
「ばかやろう」
などと怒鳴る・・。
自分を貶めているだけだと感じます。
恥ずかしい大人に対して
子どもは心の中で馬鹿にしながらも
身の安全のために
従順に振る舞わなくてはならない。
性的虐待
暴行
差別
など現場での被害者の心理構造は皆同じです。
まず不適切な指導!をしてしまう教員は
自分の行いを俯瞰してみてほしい。
その醜さに気づき、
子どもを怒鳴る前に
自分を省みてほしい。
子どもは見透かしていますよ。
かわいそうな大人・・と。
大人がもっと本当の大人になりましょうよ。
