子どもが大切にされる平和な社会へ

藤井4段〜モンテッソーリ教育〜

今をときめく藤井4段。残念ながら30連勝はなりませんでしたが、その才能の開花ぶりには目を見張るものがあります。誕生日が同じ、というところに勝手に親近感を抱いていますが、それより何より、彼が幼少期に通った幼稚園がモンテッソーリ子供の家だということ。モンテッソーリの教育法やそれを確立させたストーリーに深く感動し、息子(現在26歳)を子供の家に通わせたという経緯もあります。

モンテッソーリ教育は、20世紀にイタリアの医師、マリア・モンテッソーリによって考案された教育法で、その基本には、「子どもは、自らを成長・ 発達させる力をもって生まれてくる。 大人(親や教師)は、その要求を汲み取り、自由を 保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない(マリア・モンテッソーリ著「子どもの発見」 より)」という方針があります。ここに藤井4段の並外れた集中力と成功の秘密があるようです。

日本でも全国に広がる子供の家ですが、0~6歳までが対象です。これに対して、欧米では中学校まであり、米マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ、オバマ前アメリカ大統領など多くの世界的著名人がモンテの教育を受けました。

この方針は日本の教育課程に取り入れることは難しく、6歳までの教育現場でしか採用されていません。幼児期の教育が後々の基礎を作ることを考えれば十分という捉え方もありますが、「子どもの持つ『自分を成長させる力』を信じて自発的な活動を援助する環境」が与えられれば、子どもたちは目先の点数に縛られず、無駄な競争もなくなり、自立した幸せな人生を選択できるよう成長するのではないでしょうか。

これからもモンテッソーリ教育について時々触れていきたいと思います。

本物を大切にするというSHJの理念と重なるところも多く、子どもの教育を超えた、生涯教育、生き方・・などにも大きな示唆があります。